-150925

  • 何もしていない。
  • 同人の印刷してたら紙が足りなくなったりページ割り付けが上手くいかなくなったりズレたり紙詰まりを起こして毛抜きピンセットで引っ張り出したり学校に置いてある自分の裁断機で早朝に楽しくギッコギッコ裁断してたら後輩に見つかりかけたりインクが足りなくなったり紙が足りなくなったり(2回目)している。コピー本作るのは業かなんかか。最終的に細かいとこ(ノドの余白が足りない、紙が固すぎて読みにくい)拘るのがめんどくさくなって「これでいいだろ知らねえよクソ」ってなるのはいつも通り、今回の言い訳は「まあ1部20円分は頑張ったろ」である。

 京都市美術館に行ってきた。マグリット展とルーブル美術館展の2つを同時開催しているのだ。ルーブルの方、何年か前に2日がかりでルーブル美術館行ったのに、何一つ覚えてる作品はなかったな。今回もなんか絵の前に立ってすっごいぼんやりしてた。そんなに絵とか見てない。メモ帳にはゲインズバラ『庭園での会話』とかチェックしてるんだけど、「葉っぱとドレスの広がり方がきれいだなー」ってぼんやりしてて、なんかwebで感想とか巡ると「熱心に語る男とつまらなさそうにしている女の表情のギャップが面白い」とかいっぱい書いてあるの、全然気付いてないね。というか、気付かなかったのかどうかも思い出せないという。あとドラクロワ『鍛冶屋』。この作家のイメージと違ってあんま細かいとこ描き込んでないで、筋肉とか服の大体の形だけ描いてありながらも伝わる力強さ、みたいな絵なんだけど。わりとずっと考えてたのは、人って観るときに勝手に色々、自分の中で最適なものを足しちゃうからなー、最低限何を描いておけば描いたことになるのかなー、とかいうことなのであった。今回は風俗画特集だから、ほんと事細かに描いてある絵が多くて、周りの人も「あそこにあれが描いてあるしあれも描いてある」みたいな感想を呟いてる人が多くて、逆にこの『鍛冶屋』とかあんまり立ち止まって観てる人いなかったけど、個人的には今回はこの絵だったなー。あとは同じ理由で『コローのアトリエ』ね。後ろ向いててうなじと横顔しか見えない女の人を描いてるんだけど、たぶん観る人なりの美人が見えてるんだろうなーって思う。あとはなんだ、絵とか関係ないけど、女の子同士で来てるオタクっぽい人たちが、そういう人たちにわりとありがちな、無理なツッコミ口調で言ってることは普通の感想なやつがわりと聞こえてきてて、「この時代の人、みんなトランプやってるな!」とか言ってたんだけど。そしたらその後ろから来てたオバサン連れも「あら〜、トランプの絵、多いわね〜」なんて言い合ってて、まあ普通に自分の気付いたことを普通に報告してるだけなんだけど、「うーん、あのツッコミ口調、女同士で来てるときになんか無理矢理にでも面白いこと言いたがるけど別に言えてないっていう、あの必死さ、逼迫感、わりと鬱陶しく思うことが多かったけど、あれを失うとあの子たちはみんなオバサンになってしまうのか……その闘いだったのか……ならば赦しましょう……」と思ったのだった。
 あとマグリット展ね。ものの輪郭が際立っててその中身が違うみたいな絵が多いじゃないですか(無教養に基づく雑な説明)(イメージ検索して適当に例を見つけてくれよ)。あれずっと個人的に、穴っぽく見えてて後ろのもの見えてんのかなーとか思ってたんだけど、なんだ、『自然の脅威』っていう絵の横に作者の解説が付いてて、そこに「水でできた船を描く〜」みたいなことが書いてあって、「あー、これって穴じゃなくてむしろ有るものなのかー」と思ったのだった。これわりと後半の方だったので、もう前半の方は俺は何を観てたんだという話だが。色立体視の錯視の話って本で読んだけれど。マグリット、個人的にはこの輪郭のコントラストみたいなのが気にかかってて、『出現』とかは「そういうふうかー」って思ったのだった。『美しい虜』の失われた何かの穴埋め感。『自由の入り口』はなんか、そうそう、unityの有名な参考書のどれかのサンプルゲームに確か、猫がジャンプして次々に障子を破って進んでいくゲームがあるんだけど、あれをこの絵でやりたいと思った。そんなとこ。つうかプリンタの紙買いに行くついでに行った展覧会2つで4時間半かかると思わないじゃん……。
 そのあとは京都市動物園行ったね。なんか知らんけど「動物でかい」って思うことが多かった気がする。タンチョウね。1回羽根広げてて「でかい」って思った。よくこんな生き物、生きてこられたなって思う。水飲むときに、嘴に水含んで上向いて飲んでて、「イソップ寓話だ」って思った。ゴリラもでかい。ライオンは唸ってた。そんなとこかなー。ベンチに座ってペンギン見ながら寝落ちしたりしてた。