-150331

  • はいどうも。ちょっと間が空きましたかね。まあ、就活の話とか、さすがにあんまり書くわけにいかなくて、アレですね。もちろん書きたいことはいっぱいあって、自分しか見れない非公開のブログに書いたりしています。色々ねえ、あるんですよ。エントリーシートに、「これらの言葉の群の中から3つ選んで、それを使って自由に作文を書きなさい(全角300字以内)」って欄があって、そこに、300字かけた壮大な駄洒落を書いて出したりしているんだよ。色々ねえ……あるんですよ……。
  • そうこうしてるうちに年度が替わって、名実ともに無職になりました。一応ブログのアフィリエイトの設定を戻したので、そっからなんか買うと俺に小銭が入るシステムになりました。まあそんなこと言いながら、その内こっちのブログもtwitterも非公開にしたりするんですけど。エントリーシートの、大学でのサークル欄に「悪いが素論で院いくのに、そんなことやる暇なくてな」なんて空欄で出してるんだけど、そういや同人サークル主宰してたわ俺、って思い出しましてね。これを書くべきかどうか迷ってますねえ。どっかでそれを書いたらブログ非公開にしようとは思うんだけど。twitterの鍵垢みたいに、ブログもアカウント限定公開とか出来るし、そうするかもしれないので、まあアレならtwitter垢と、はてなidくらい予めとっといてくれるとアレかも知れません。知らないけどね。
  • まあこの辺り、物理やめるにあたって一番嫌だなーと思う点で、個人営業じゃないぶん今ほどは好き勝手書けないし、まあ特に俺が出してる職種は守秘義務多いし、どう考えてもブログとtwitterやめるべきなんですよねー。それで俺は生きられるのかしらん、というのは今でも迷うね。せめて最後に1冊書きかけの同人を出してからブログ閉じたいっていうのはあって、それが就活で忙しいから一段落するまで書けないっていうのがあって、就活のためにはブログを閉じなきゃっていうのがあって、わりとぐるぐる回ってんだよな。
  • 学会ね、喋りましたね。まあ喋る直前の休み時間に後輩にスライド見せて「このページに間違ったこと書いてない?」って訊いてるくらいの相変わらずのふらふら具合だったんだけど、まあなんとかかんとか、特に困る質問も出ずにあっさり終わって、「あー、俺の物理、終わったなー」って思ってますね。まあD論とかあるけど、対外的には。うーむ、高2の頃に超弦理論をやると決めてからぴったり10年間、まあ多分こういうのを青春とか呼んだりするんだろうなーと思っている。
  • それがさあ、学会の発表資料の最後のページに1ネタ仕込んであったのに、誰も気付いてくんなくてさ。もう、かっこ悪いけど、どうせ誰もなんも言ってくんないから書いておくと、そうだねえ、今回の話の、楕円体っていう俺が4年前からよく扱う、なんだ、丸い球をちょっと歪めた形のものがあるのね、そこの説明のページにまず1枚、卵の写真を貼っておいたんだ。別に「これが楕円体のイメージです」とか言ったり書いたりしてるわけじゃなくて(そんな適当なことを言うと、楕円体の発明者が異国の地から俺を蹴りに来る)(つか正直、今回の学会に来るんじゃないかってちょっとビビってた)(そういや出張終わって京都に戻ってみたら、その人が好きだった定食屋が違う名前の飯屋にいきなりなっててびっくりした、っていう話を後輩にしたら、「それ、メールして報告してあげたらいいじゃないですか(笑)」とか言われている。そこでそんな気軽にメール出来てたら無職になってないからな)、ぺたって写真を漠然と貼っておくだけなんだけど。
  • それから、今回使った計算方法のreplica trickっていうのがあって、なんだろうなあ、折り紙の1つの辺の真ん中から、その折り紙の一番中心のとこまで切れ込みを入れたやつを何枚も重ねたのを思い浮かべて下さいよ、それでね、一番上の紙の、その一番中心の点をぐるっと囲むように丸を描きます、で、その切れ込みに入ったところで、そのまま一枚下の2枚目の切れ込みの真下に繋がってると思って、そしたらまた丸の続きが描けるじゃん、そうやって丸を紙の枚数ぶん書いて、一番下の切れ込みのところで、今度は一番上の紙に戻って来ることを考える。これがreplica trickです。んで、これを説明するページに今度は、林檎の皮を長ーく剥いてる途中の、写真を貼っておいたのね。ぐるぐる何周もして伸びてく感じのやつ。皮むきついでに、俺のついったアイコンのピーラーの写真も違うページに入ったりしてるんだけどさ。
  • そんで最後のページの端っこのとこに、その前に使った卵の写真と林檎の写真と一緒に、「Ab ovo usque ad mala.」って書いておいたんです。ラテン語の直訳で「卵から果実まで」で、なんか昔のどこぞのコース料理って卵料理に始まってデザートの果物で終わるってことから、「最初から最後まで」っていう意味の熟語なんですよ。これが、「なーんちゃって、そんなこと言ってますけど、俺の最初の仕事からこの最後の仕事までずっと楕円体ばっか使ってて、俺の物理は最後まで卵料理から一歩も踏み出せませんでしたわーガッハッハ」っていうギャグだったんだけど、誰も何も触れてくれないね。こんな面白いギャグなのにな……。
  • 1月にD3発表会をやったって言いましたけど、それで貰える修了証を受け取りに来て下さい、っていうメールが事務から来たのがちょうど学会出張中で。それで、俺、留年しようと思ってるんだけど、このD3発表会に出てもいいのか(満期退学扱いにならないのか)事務に訊いても、何故かにっこり笑うだけで明言してくれないって話がだいぶ前にありましたけど、そのことが今更ながら急に不安になってきちゃって。特に実際に就活が始まってから、このまま上手くいくと学校推薦を使うことになりそう、みたいな話もあったりして、それがここで退学扱いになったら、アレとアレとアレがまず駄目になるだろ、うわ、うわ……ってなったら、夜に本当に眠れなくなって。もうそんなの、実際に修了証を受け取って事務に訊くしかなくて、それには出張が終わるまで出来ることはないんだけど、もう無闇に「"修了証" 博士 D4」とかでググってるからね。もう、なんなら昼間はひどい花粉症でその場で薬を買って飲んだら、薬の副作用で眠くてしょうがない、だったのにこれだよ。更にその上にコンビニで買ったウイスキーまで飲んで、なんなら薬の箱の横に「この薬と一緒にアルコールを摂っては駄目だよ、ねむねむぐーぐー無職マンになっちゃうからね」って書いてあるレベルのことをしてるのに眠れないという。その薬ヤバいな……。
  • 結局京都に戻って事務に行って、修了証を俺に差し出す事務の人に向かって「あの、これを受け取ると、俺は4月からどんな身分になるんですか?」なんて訊いてるからね。もうここでの相手の返答次第では、その修了証をびりびりに破いて「ヘイヘイノーカンノーカン! ピッチャービビってる! というかお前がさあ! お前がさあ!」とか言いながら事務の人の胸ぐらを掴みかねない勢いだったんだけど、「大丈夫です、来年も博士3年生ってことになります」「就活の推薦とかも、大丈夫なんですか」「大丈夫です」「よかった。えへへ」ってなってるね。というわけで、4月からも学生です。関西の学年は"回生"で数えるので、博士3年生で4回生、D4ってことになりますかね。ということを後輩に言うと、ちょうど後輩が、学部生向けの研究室紹介の冊子を作ってるらしくて、そこに学年ごとの在籍人数とか書くらしいんだけど、「え……じゃ、なんて書いたらいいですか?」「D4って言葉、限界を突破-エクステンド-してる感があって、わりと自分で気に入ってんだよね」「うちの研究室が、卒業できないブラック風に見えてしまいます……」なんてことになっている。本格的に座敷牢扱いだな、俺。
  • そういやさあ、四条河原町の繁華街で、「京大生がマジックをやってます!」なんて楽しそうに大道芸をやってる人たちがいたんだけど、「なんならこちとら京大生10年目だよ……」って思うね。
  • 京都に戻った日くらいが、研究室の送別会で。だらだら飲んでたら、中座した折に、後輩にケータイを差し押さえられて。で、俺のiPhone見ながら「これ、iPhoneいくつですか、画面小さいっすね」なんて言われてんのね。俺が使ってるiPhone 4って、もうappleが出してる新しいOSにも対応してないような古いやつなわけ。「もう買ったの、4年前の夏だしな」なんつってさ。しかもその時にスマホに代えたの、当時好きだった人にメールしたいけどする用もなくて、もうメアド変えましたメールでいいからなんか出したい! ってなった末に買い換えたやつなことを思い出して、わりとぐんにょりしています。更にまた別の話で、その研究室紹介の冊子を作ってる後輩が、その資料ってんで、数年前の研究室の集合写真を手に入れたらしくて、「それ見たらcmizunaさん、めっちゃ痩せてんですよ」って言いながら見せてくる写真がちょうどその4年前の写真で、確かに痩せてるわけ。他の人も「シュッとしてますね!」なんつってて、実際その時って多分今と比べて15kgくらい痩せてるはずなんですよ。そんで、年1くらいでなんか倒れてた頃。その後、飯がちゃんと出るタイプの出張に行くと、行くたびに数kg増えてそれが戻らないのが続いて今に至る。まあいくらシュッとしてたとこで、その時に好きだった人には会ってももらえなくて、その後お給金をもらうようになってから何回かご飯食べる機会があったあと、半年前に無職になります報告をして以降は音信不通なので、痩せるとかそういうのはもういいやってなってますね。だからもう、俺と数年会ってない人とか、久々会ったらがっかりしますよ。まあもうこの学会で出張終わりなので、これ以上はしばらく太りはしないはずなんだけど。

 女子プロ野球を見に行ってきたんですよ。京都の西京極っていう、大学から1時間しないくらいのとこに球場があって。先月の半ばかな、もうプロ野球のオフシーズンに耐えられなくなって、なんでもいいから野球が観たい! ってなったんですね。チケットを買いました。もう女子プロ野球の選手なんか誰も知らないよ。チーム名、京都フローラってのをちゃんと覚えたのもかなり最近で、「キュアフローラと間違えて京都フローラを見に来てしまったぞ〜」みたいな駄洒落でようやく覚えたってなもんです。最近ずっとスタッツ、データ中心に野球観てるから、完全なんも知らないで野球だけ見に行くのって本当に久々じゃないか。
 女子プロ野球、よく言われるのは、レベルとしては男子で言う強めのシニアくらい、とかかな。それでも球速は120km/hくらい出るから、そんじょそこらの大人の草野球より全然すごいんだよ。俺が少年野球やってた頃(小学校のチームのキャプテンをやってて、俺が組む攻撃前の円陣は札幌のうちの区のチームの中でもかなりの格好良さであったことでお馴染み。ちなみに毎週のように試合をやって、最終年はチームで年間3勝。お、これをエントリーシートに書いたらどうだろう)で100km/h出たかどうかだからな。それも試合前のブルペン見て、かなりちゃんと低めに変化球が集まってて「ほう」って思うし(ナイターで急にあんだけ寒くなったらコントロール難しいよなあ)、相手のピッチャーはサイド気味のとこから外角の出し入れで勝負する(もうちょっと、見せ球の使い方がなあ)面白いピッチャーで、それを金属バットで振り切ると、両翼100mの外野の深いとこまで飛んでいく。内野守備も、土のグラウンドのバウンドにちゃんと合わせて突っ込んで取って、そのまま思いっきり投げてピシッとベースに送球がいく。しっかりした野球で、テンポも良く進んでいく。へー、って思って。ちょっと意外だったのは、ピッチャーのスタミナの落ち方も男子と比べてちょっと早くて、2,3イニングくらいで握力がたぶんだいぶ落ちてるっぽくて、持久力ってあんま男女差ないって言うけど、握力だと確かにそういうこともあるかもな、とは思ったかな。
 すげえ基本的で丁寧な野球をやるんですよ。一生懸命ね。確かにそういう野球の面白さはあって、甲子園とかもそうで。そういう方が見てる側も技術論、解説まがいの適当な口を利きやすいとかあるんだろうけど、個人的には野球観てて楽しいのはそこじゃなかったりするので、ちょっと難しかったりしますね。なんかね、個人的には、意味分かんない能力のやつが咄嗟のプレーでに意味分かんない動きをする、というのが面白いと思っていて。それは確かに、基本的な野球の練習を極限まで突き詰めた先にあるものなんだけど、それが"華やかさのあるプレー"にどっかで昇華しないといけないんだよなあ。内野守備でイレギュラーの捌きにそれに近いものはちょっとあったけど。例えば俺は、あそこにメスゴリラみたいな外国人が1人ウホウホ混じって片手で素振りしてたらかなり楽しいと思うんだけど、たぶん支援してる人とか観てる人とかが求めてるのってそういうのではなさそうだなあ、と思いましたね。甲子園とかでもそうでしょう。まあなんだかんだ言ってるけど、試合のテンポもいいし、近くで野球好きな人は是非1回観といて欲しいかな、というところです。