-140723

  • 5つ目の話
    • わりと淡々と。あんまりドラマティックでない。

 Ingressってゲームが流行ってますね。googleがやってる、スマホGPS使った、現実世界のgoogle mapを使った陣取ゲーム、って説明されることが多いかしら。なんだ、XMっていう未知の高エネルギー粒子が見つかったという設定で、それの使い方を巡って青と緑の2つの勢力に分かれてて、自分もゲームを始める時にそのどっちかを選んで所属するんだけど、んでそれがポータルっていう街中の色んなとこから湧きだしてるから、両勢力がそのポータルの所有権を主張して、そんでポータルを繋いだ面積で陣取をやると。相手勢力のポータルを攻撃して自分の勢力のに書き換えたりも出来るわけです。ポータルはなんか、公共のもので見た目が目立つものなら大体なんでもよくて、郵便局とかその辺の石碑とか地蔵とかの写真を撮って申請すると、そっからガンガンXMが湧いて出てくる。まあ住んでる身近なところを使ってゲームをやれるってのと、逆にmap見ながら歩いて「こんなとこにこんな像が……」とかいうAR系のゲームの楽しさがあって、まあそこら中に史跡やら地蔵やらがいる京都でやるとわりと面白い。うちの研究所だって、入口の初代所長の銅像がもう誰かに申請されていて、mapで見るとそっから間欠泉みたいにXMが湧いてんのが笑える。まあそのingressを2日くらいやってみたんだけど、なんだろうな、まあゲームとしてよく出来てて、終わらないでいつまでも勢力抗争が出来るようにルールを上手く作ってるんだけど、自分が所有してたポータルがちょっと目を離してる間に敵勢力のものにされてたりするのが思いのほか腹立たしい。しかしわりと早い段階で、この腹立たしさが自分の中でかなり嫌だなと思うっつうか。なんか、最初の選択で2つに分かれさせられたってだけで、同じゲームやってる全プレイヤーの半分に敵意を持てる、上手く作られたルールによってその敵意がコントロールされてるってことが、まあAR系ゲームの変なリアルさと相まって、つまり、すごい近くに棲んでる知らない人にも簡単に敵意を持てるってことが、物凄い嫌だなーと思って、わりとあっさりアンインストールしちゃったんですよね。なんか自分の、2次元美少女の懸かっていないゲームに関してのテンションの上がらなさに、ちょっと笑う。