WHITESOFT 『ギャングスタ・リパブリカ』

 元長。コミュニティ追求型ADV。超微温的な1部(色んな問題をほっぽりだしてヒロインと告白ちゅっちゅだけして、ミヤスリサのエロ絵のエロさだけで繋ぐ。まあ実際ヒロインはかわいい)はさておき、2部に入り、ヒロイン同士が生き方をぶつけ合うとこからは一言一言が殺しに来る(理由を言うと選択が軽くなるとか、なんかさらっと殺しにくる)し、その後の後日談に急にこれまで放置してきたSF、世界観のところの伏線を拾い始める、しかもそれが、なんかいい感じの放り出し方で、謎解きとして読み解きたくなってしまう、それだけの強度があるように見えるもので、それがエンド後の余韻となる。まんまと乗せられて、あちこちの感想サイトなんかを見るとやっぱりそこの考察ばっかり書いてある感じ、なんかちょっと前のエロゲって感じで懐かしい。でもまあ、個人的には2部のその論戦がちょう良かったかな。エロゲのヒロイン、バラエティに富んだ色んなキャラがいるっていうけど、そこの根っこの部分をきちんと形成して、思いっきりぶつけあっても壊れない強さ、まあそれで勝者の決め方が主人公に選ばれるかどうかってのもアレな気はするけど、そこは元長の言葉遣いのセンスも合わせて実に良かった。

ギャングスタ・リパブリカ

ギャングスタ・リパブリカ