山上敏子 『方法としての行動療法』

 前に読んだhttp://d.hatena.ne.jp/cmizuna/20131027/p1の内容が、こっちは専門家向けにまとめられたもの。こっちの方が先に出てたんだけど。専門雑誌に連載していた論文集ということで、出てくる治療例なんかはほぼ共通なんだけど、こっちはかなりテクニカルターム多めに、系統だてて説明している。なんというか、前に読んだ本では、学生と対話する口調で実学に徹した優しいおばあちゃんという印象だったのが、もちろんこういう文章を書かせれば系統的な知識と膨大な経験に裏打ちされていることが分かって、なんかすげえなあ……って思う。

方法としての行動療法

方法としての行動療法