ファインマン 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』

 初読だけど、まあ面白かった。何につけて全部一から自分の理屈で理解しなおす、それを度を越した範囲と、その効力を信じる頑なさとで全部をやってしまう点が面白くて、それをやってしまえる速度が、ファインマンさんの天賦なんだろうな。
 どうだろうなあ、天下り的な理解の方がやっぱ早いし、特に物理学に関して言えば、ファインマンさんがやってた頃より40年近くを物凄いスピードで進化してきた歴史を、一から自分で理解しなおすというのは、今の学生に求められているものではない、老後に趣味でやる物理ならそれでいいけど、という気はするかなあ。

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)

困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)

困ります、ファインマンさん (岩波現代文庫)

聞かせてよ、ファインマンさん (岩波現代文庫)

聞かせてよ、ファインマンさん (岩波現代文庫)