水島広子 『自分でできる対人関係療法』

 他人を、家族や恋人などの「重要な他者」、友人や同僚、それ以外の他人、と3つくらいに分類して、その「重要な他者」との関係に的を絞って、そことのかんけいのを改善する色んな方法が載っている本。なんか、相手にははっきりと直接的な言葉で伝えましょうとか、自分が上手く言葉に出来ない時や相手が忙しい時なんかはお手紙を使ってみましょう、みたいなことが、なんかよく分からないケーススタディ、義母との嫁姑問題が上手くいっていないツマ子さんが、これまで義母に協力的だった夫に協力を頼んで仲裁してもらって、それで義母は子離れして自分の趣味を見つけるようになりました、今では嫁姑の関係も悪くありません、みたいな、なんか「コミュニケーションの断絶を回復してみたら色々良くなりました、別に悪い人はいなかったんだね良かった良かった」という安い2chの感動系コピペ的な例え話が毎回付いてきて鬱陶しい。それで解決することもいっぱいあるんだろうけど。あとまあ、個人的には、俺の親はわりとほっといてくれる人になったし、「この人が死んだら明日からどうしていいのか分からん」って人は俺にはいないので、基本的には重要な他者でもなんでも、無理だと思ったらさっさと逃げちゃえる状況にあって、それはわりと気楽でいいと思ったし、まあ結構色んな人がそうあるべきだと思っている。

自分でできる対人関係療法

自分でできる対人関係療法