小菅正夫 『「旭山動物園」革命』

 旭山動物園の園長として今のブランドを作り上げた著者が、低迷期当時、あるいは伸びてきてから、何を考えていたかを記した本。まあ、よく「ありのままの動物をいきいきと見せるようにした」なんて言われる旭山動物園ですけど、まあ客側が動物の面白おかしい芸とかでなく、動物そのものを求めている、あるいは(自覚なく)求めるようになっていた、というニーズが、まあある意味たまたまなのか必然なのか、飼育員たちがしてみたかった展示方法にぴったり合っていた、なんて見方をすると、普通のマーケティングの本として読めてしまうかな。勿論、動物園の細かいエピソード集としても。

「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21)

「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21)