バリー 『ピーター・パン』

 有名なアニメの原作で、ピーターが半分人じゃなくなった経緯くらいは書いてあるけど、まあウェンディーとかフック船長とかはこの本には出てこない。実際に存在する公園を舞台に、その公園の門が夕方に閉められた後に姿を見せる妖精の話とかを、まるで実話の伝聞のように語りかけてくるファンタジー。シニカルな冗談はわりとエグくて面白いことを書いているような気がするんだけど、如何せん訳文が60年くらい前ので全然小慣れてないので微妙。

ピーター・パン (新潮文庫)

ピーター・パン (新潮文庫)