イタリア6日目

 そういやこの日の日本時間の夕方に1回携帯に着信入ってたけど、誰かかけたかね。海外だと、不在着信が問答無用で非通知扱いになるので、かけ直せなかったけど。時差を利用したエイプリルフール面白とかを仕掛けようとした紳士淑女の方々とかはおらんかね。おりませんな。
 えー、授業が終わった後、ふらふら歩いて、研究所の近くにあるミラマーレ城ってとこに行ってきました。前にも軽く触れましたが、まあ周りの庭園はちょっとした森って感じの広さだったり、そして城の前とかの局地的な庭園はかなり端正に整えられてたりで、それは素人目にもかなり良かったんだ。まあ季節的にも緑とか花とかが映えてたのもあるんだろうけど。まあしかし、そのミラマーレ城の中、6ユーロだか払って入るんだけど、なんつうのかな、城……? っていうか、すーげーえー豪華だけど、貴族の家、なんだ。家だなーと思って。まあ家の中から見る景色は良かった。あと玄関ロビーの空間の使い方と。
 その城の入場料払うところの近くに、お土産屋さんと本屋さんみたいのが一緒になったみたいな、小さい部屋があって。他はその近くの地図とか写真集とか売ってたんだけど、ぼーっと「あれー? 俺いまおしっこしたいのかなー? わかんないやー」とか思いながら(結局その後かなりギリギリまで漏らしかけました。あの日の俺へ。ここでしておいたほうがいいよ。)眺めてたら、見覚えのある表紙が急に視界に飛び込んできて。えー、『365まいにちペンギン』っていう絵本のイタリア語版。なぜここに……? イタリア、関係ないよね……? 北半球にペンギン、いないよね……? オオウミガラスは絶滅したよね……? 謎。