支倉凍砂 『狼と香辛料 16』

 本編終了。人目を憚ることなく真っ正面からいちゃつきだしたなこいつら。最後の最後まで、経済ラノベという異色感を上手く出した上に、更にロレンス、ホロたちの生き方としての経済学用語で言うところの「ポジション」そして「差異化」、あるいは後書きにあるような、著者の言うラノベとしてのポジション。途中で中弛みしたとはいえ、一貫したシリーズだったと思います。