C's ware 『黒と黒と黒の祭壇』

 朱門優の2作目。8年前の作品だけど、メーカーが半分死んでる状態だったり、確か同シナリオライターの『めぐり、ひとひら。』なんかに軽く共通設定があったりなんかの状況も含めて、わりと今でも中古は高騰してた作品。これが雑誌の付録でお求めやすくなって、ということですね。内容はなんか、ロリっ子調教。以降のお朱門ちゃん作品ほど全面的に言霊遊びと民話設定はしてないんだけど、それでもがっちり元ネタつきの神話で話の基盤を固めて、そっから最後に独自解釈を入れていく辺りはさすが。変に超展開的なクセが強くないぶん、受けはいいかも。ベアトリーチェの、単独EDと全体のトゥルーEDでの結末の違いとか、チッセと神々とか、螺旋的に物語が積み上がっていく感じは普通に上手い。

MEGA STORE (メガストア) 2011年 01月号 [雑誌]

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