高橋洋一 『さらば財務省!』

 小泉総理時代、竹中平蔵氏の下について郵政改革やら公務員改革やらをやろうとして、官僚の身でありながら他の官僚に恨まれる結果となった人の回顧録。"抵抗勢力"なんて言葉は既に少し懐かしいけれど、そういうのの筆頭として、自分たちの保身ばかりを考える官僚や日銀の思惑などを暴露して、で、それに対する自分のやろうとした政策の、「こういう風に考えればこういう政策が出るのは必至でしょ?」みたいなアピール、かな。なんというか、その自分たちの正当性を訴えるところが余りにロジックに頼りすぎてる(この辺を筆者が数学科出身という異例のキャリアを持つことに求めてるのは短絡的かしら)感はあるけれど、それにしたってなー、というこの本に出てきてる官僚の腐り方。

さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白

さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白