暗い部屋制作委員会 『暗い部屋』

 エロゲじゃねえけど。発売中止になった唐辺葉介の小説をデジタル化して発売。普通に読んで2時間かかんないくらいだったかな。どうしようもない親に育てられた子供たちが、間違った手と手の取り合い方をしながらも必死で逃げようとするけど、それでもやっぱり搦め捕られてしまうような、どうしようもない話。中盤までは耀子への鬱憤を駆動力にしながら、終盤の展開で耀子だけじゃなく周りの大人達みんなが将棋倒しみたいにどうしようもないことがわかって、その広がりと、あとそいつら次々に勝手に死んでくこととに、もう無力感しか覚えない。

暗い部屋

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