朱門優 『ある秋の卒業式と、あるいは空を見上げるアネモイと。』

 お朱門ちゃんまさかの続編。相変わらずの和風伝奇系の言葉でひたすら覆われているんだけど、前作がわりとその覆われた中身は主人公とヒロインのプリミティブな2人の関係だったのに対して、今回はその中身っつうか精神性みたいのもその神道系みたいのに根強い部分があったりして、物語の完成度としては高いのかもしれない。そのぶんラノベ的な共感はしづらくなってるんだけど。超常現象でまくりだし。