100320-21
最近散歩してるって話は前もしましたかね。聞いてるpodcastで適当に時間計りながら40分とか1時間とかぶらぶら歩くわけです。気が付いたら携帯の入らない山間の道を歩いてて「こんなところに温泉が……」とか言う羽目にも時折なります(歩いてる俺のすぐ横をトラックがびゅんびゅん走るのです)が、わりと陽が落ちてから歩きだすことが多いので、ぼちぼちちゃんとした道を歩いてます。それが大体週2か3かのペースで行くわけですな。習慣づいてからぼちぼち2ヶ月くらい、散歩に使う時間が決まってたらまあ大体行ける距離も自ずと定まるわけで、そろそろ「この辺が帰りどころ」みたいな折り返し地点がわかってくるわけです。まあ京都と言えば碁盤の目上に広がる道路網、それこそ高校数学の組合せとかでよくやったように、スタート地点Aの自宅と、右に8マス上に5マス先のゴール地点Bが固定されたところで行き方は通り(TeXの無駄遣いなら任せろ)、そのうちC地点を通るルートは何通りでしょう？ なんてやつで(うわ、急に、高1の3学期の終業式の日に、クラス一の美人だった子にこの問題の解き方を訊かれたの思い出した。美人であることの苦労と美人であることの使い道をちゃんと知ってる、良い美人であった)、まあ適当に歩いてても工夫のしどころっつうか楽しみ方はいくらでもあるのですが、やっぱり知らないところをふらふら歩くのが一番楽しいですよ。
昨日だったか一昨日だったか(それすらわかんないならブログとかやめれば？)、ちょっと普段行かないところに行く用事がありまして、で市バス使ったんですよ。当ブログ『月が私を狙ってる！』では「バスの回数券ってすごくクールだよね！」キャンペーンを誰にも頼まれなくても開催CHU!ですので、その時も回数券使って乗って行ったわけです。バスの回数券ってすごくクールだよね！ そしたらその出先からの帰り道、結局バスで帰るなら、同じ路線で帰れる程度までその出先から散歩したらいいんじゃないかなと思い立ちまして。
で、出先から家とは逆の方向に向かって、だからえっと、バスって最初の最初は地面から生えてくるじゃないですか。あの、だから、山奥のちょっと開けたところに古くなってナンバープレートの外されたバスがたくさん、半分土に埋まってるような状態で捨てられててるんだけど、月夜にそのバスたちの屋根の上を軽やかに飛び跳ねてまわる水色の長髪の少女が一人、その子が「……いこ？」と微笑んでポケットから銀の砂を一握り、半壊のそのバスに振りかけるとあらびっくり、「う、うぃーん」なんて駆動音を立てたと思ったら、さっきまで壊れかけだったバスが新品同様になって動き始めるじゃないですか。でそこから京都市内に戻ってきて通常の市バスの運行に入って、で、俺がいるその出先に停まって、俺の家に向かって走っていくと。だからその源流側、出先から見てそのバス妖精がいる側に向かって歩いていけば、途中で飽きた頃にバスに乗ってそのまま家に戻れるわけですよ。そんな感じで出先から歩き出したわけです。
まあ最初に「なんか着いた」と思って立ち寄った先が夜の北野天満宮で、この時期夜間は閉門中で、あの牛を撫でるか、有料の庭園から若干はみ出てる梅をぼんやり眺めることしか出来ないという残念っぷりだったのもアレですが、そっからもまあふらふら歩いて、で聞いてたpodcastも丁度一区切りした辺りでバス停を探していると、そんなものより先に目についたのがゲーム屋の看板、しかも片隅に「パソコンソフト」とか書いてある。ま、エロゲですよね。ふらっとそのお店に入ります。
そこはエロゲは中古しか売ってなかったんだけど、なんか、こういうお店来んの久しぶりだと思って。その、最近俺が古いのを中古で買う時は完全タイトル決め打ちで買うから、通販なりsofmapなりのある程度大きいところのお店で見繕うわけで、こういう普通に人棲んでるところの近くで営んでる、他のゲームの片手間にエロゲもやってますみたいなとこ来るのすげえ久しぶりだなと。ラインナップも全然豊富じゃなくて古いのもそこそこ新しいのも一緒くた、下手すりゃこれ近くのご同好さん1人の在庫と直結してんじゃね？ って感じ、それに付いてる値札も、日本橋とかwebとかだと最近は大体横一列に揃っちゃうもんなんだけど、それとも微妙にズレてるあの感じ。そういうの見てると、なんかネットでローカルエロゲ屋情報を見つけては自転車で札幌中を駆け回ってた頃のこと思い出して、ちょっと意味もなく思うところが出来ますな。で、そしたら急にウンコしたくなってさ。だって夜だし、外歩いてたらお腹冷えるよね。もう何も買わずに急いでバスに乗って家の近くまで帰ってさ(バスの回数券ってすごくクールだよね！)、バス停から自宅までお腹の機嫌を伺いつつ全力疾走だよね。なんかもう、ここで走った時の汗と冷や汗の方が、適当に時間かけて散歩してる時の運動量より全然多い感じ？ そのどうしようもない感じは実家にいた頃と全然変わらないね。
