三月朔日、逆さの満月に射竦められて思うこと。親指の爪を囓りながらじゃ言葉の流速に追いつけないほどにナヴィエ=ストークス。

 基本的に「誰かに怒られるまで深くは考えない」をモットーに生きているcmizunaさんですが、相変わらず深く考えずに生きていたら、2/26の金曜日の午後、実験室にて実験をしてる途中(実験室は実験をするものだから重語じゃね? と思った貴方、間違いですよ。twitterに書いている通り個人的な自習にも使いますし、俺が"実験室で自習なう"って書いてたらその時間の8割は実際は、備え付けの大きめのPCモニタ使ってプリキュアのEDダンスの練習をしている時間ですから。むしろ実験室で実験をしてることの方が珍しい)携帯にメールが届きまして。一緒に実験をしてる同級生に「御免遊ばせ」と一言断ってからそのメールを開くと、「3/1にオフ会やるよ」とのこと。趣旨としては去年のこの時期にもやった、図書館で24時間自習しようというやつですね。ちなみに去年やった時のレポートはこれ。今読んでも酷い非コミュっぷりですな俺。人というより泥。で今回はまあ、ちょっと前に日程調整メールも来てたんですけど、とにかく金曜にメールが来て、週明けの月曜に24時間お勉強しましょうという急な話。さっきまで雑談してた同級生を見て(そういやこの人との初コンタクトはブログだから、今年やってたゼミは週2ペースのオフ会と言っても過言ではない……そう、50度ほどのオフ会経験を踏まえた俺にとってこれはリベンジチャンス! 去年の俺とは一味違う、胃腸のあんまり弱くない俺を見せる時!)と思い、その日は一旦実験が終わって家に帰ってエロゲをやって、次の日の朝に「そいじゃ月曜によろしくどうぞ」と返信奉りました。ただでさえ急な話なんだからエロゲやってたとかで返信先延ばしにすんのとかやめてくんない? そうですね。
 そうなってまずしなければならないのはオフ会用俺ロボの手入れですな。ボクみたいな糞虫はモニタ越しに見るからまあ直視に堪えうるのであって、本物のcmizunaさんなんか、直視した日にはもう多分みんな赤い涙を流して卒倒してしまうような酷いおブサイクなわけですよ。それでいて、"中世欧州で流行った感染症"っていう話題以外にはあまり食いつかないタイプの非コミュニケーション王ですし。だから、オフ会があるよっていう時には俺本体じゃなくて、このためにうちに常備しているロボを自動操縦で代理参加させるんです。「あ、オフ会で会ったcmizunaさんってロボットだったんだ。へー。でもあれ、ロボットなのに腐った鯖みたいな体臭したけど?」うるさいよ……それは秘密だよ……。このロボット、名前はロボタリアン一郎って言うんですけど、まあ以下ではロボ子と呼ぶことにします。普段俺が家にいる時は俺の親友役もやってくれるいいやつです、ロボ子。得意技はキャトルミューティレーション。長い舌を伸ばしてみんなの雌牛の血を一夜にしてごっそり抜いちゃうぞ☆まあ俺も1年ぶりにこいつを稼働させなきゃいけないわけですんで、日曜はこいつの整備に充てまして、まあ当日、月曜の朝を迎えたわけです。
 さあ3/1の朝、ロボ子の背中のチャックを開けて右脚を入れ左脚を入れロボ子をかぶり、ロボタリアン次郎に背中のチャックを上げて貰い(次郎は着ぐるみのチャックを上げる専用のロボです)、準備は完了です。相変わらずロボ子の中は暑いし動きにくくてなかなか自動操縦モードやるのも大変ですが、それ着てのっそりのっそり集合場所の図書館前に集まりました。ちょっと早めに着いたんでtwitterを見てたら、どうやら既にid:leff2さんがいらっしゃる様子。辺りをロボ子眼球でチェックしてみると、さっきからちょっと遠くにいる人がちらりちらりとこちらを伺っている。「オタクってどうしていっつも黒い服着るの? 気持ち悪い……」といういつも俺が街中で感じている視線とは微妙に色が違うので何かしら、と思っていると話しかけられて、まあ結局それがleff2さんでした。今回参加者の中では唯一の理学部組なので色々喋ってると、そのうちに他のid:Gaussさんやらid:huachaさんやらが来て図書館が開き、お勉強が始まりました。
 まあそっからは基本的に飯時以外は傍若無人タイムですよね。司書の人に「火災警報のチェックは大事なお仕事なんだから、テスト用の放送に照れを混ぜなくてもいいと思うよ」って思った以外は普通に数学やってました。10時に一旦場所を移動したり、昼時に昼飯を食べに行ったりはしましたけど。まあ15時くらいには既に教科書にあるグラフの見え方が、眠い時の見え方になってて大ピンチ打線だったりはしましたがそのまま、17時頃でしたかね。開始早9時間ほどですか。いつの間にか参加してた(どんだけ俺は傍若キジムナーなの)お洒落帽さんことid:Lastpaperさんも加えて大学生協ルネにパフェ休憩に行きました。まあ後から考えるとこっから日付変わるくらいまでが一番眠かったわけですが、まあそこでも1時間かそこら喋ってたわけですが(ペストと赤痢に関する話題は出ませんでした)、えっとそういえば、と。今度会う機会があればGaussさんに「総人図書館の書庫にあるらしいドイツ人の姓辞書で、現代に生きるパチモン科学者がどんくらいいんのか調べよーぜー」っていうお誘いをしようかと思ってたの思い出して。で、地下書庫に連れ込んだ隙に背後からロボ子舌でGaussさんの脳漿と血液をちゅーちゅーキャトルミューティレっちゃおうという計画だったわけですけど、その話を切り出すタイミングを図ってたら、当のGaussさんが俺の目を見ながら突然「あ、バニラの樹が河童の皿でじゅくじゅくとかすごく面白かったです」とか言い出すわけです。「わっ」と思って。びっくりした。「わっ。善良な京大生は8時間続けて図書館で勉強すると突然バグる。これってトリビアになりませんか?」と。ま、今更トリビアの泉テンプレを使う自分にもびっくりしているわけですけど。俺が「な、何すかそれ?」と正すと、バニラの樹とか、どうやら俺がこのブログで言ったことらしい。まさか(笑)俺が(笑)そんな奇妙なことを(笑)ブログに書くわけが(笑)。こんなまともなことしか書いてないブログが他にありますか。最近はidトラックバックをもらった直後にエロゲの感想を一番上にあげる程度の気配りも欠かさない超優良ブログですよ、ここ。それでその場は一旦終わったんですけど、その生協から図書館に戻る途中でGaussさんがまた「ほんとに覚えてないんですか!? 王様とか、猫マラソンとか!?」って言うんです。……あ、俺、猫マラソン知ってる。……しかし王家にしか伝わらない伝説の競技、猫マラソンを知ってるとはこやつ何者、まさかGaussさんもプリンセスゲームの参加者か! これはいよいよ今のうちにキャトルミューティレっちゃわないと! と考えを巡らせたのも束の間、なんかそういや俺このブログに書いたの思い出して。あーの、鬼瓦くんシリーズは俺ほんと自分で何書いたのかも覚えてない(あんま関係ない風景の一枚絵がフックになってるとかあるんですけど)ので、えっと、俺ないし自動操縦ロボ子に突然その話を振るのは大変危ないです。というか覚えるほど真剣にこのブログは読まないで下さい。
 そっから先は、日付が変わる頃にカレー屋に行ったのがとりあえずみんな揃っての休憩ラストで、あとはぐだぐだずっと数学の本の写経してましたねー。1時半頃に1度眠気のピークが来てたらしくて、ノートの端に「イデアルのwwww感染力wwww」とか「イデアルで御座る!」とか書いてあったりはします。さすがの俺も眠くでもなければ「イデアルで御座る」を駄洒落と言い張りはしません。そのタイミングで外に出てお散歩したりしてたらそっから先は別に、堪えられないほどの眠気、というのはなかったですね。6時からの最後の3時間はアホほど長かったですけど、徹夜明けの朝としてはなにかが故障したかってくらい眠くなくて大喜び。明けた火曜日も午後から実験やることになったらしいというのを知ってたので、1回帰って3時間寝てシャワー浴びて学校行こう! と思って家帰って横になったら、次の瞬間には19時だよね。しかも目覚めたきっかけは実験やってる同級生からの冷ややかなメールだよね。そしてその日も慌てず騒がず徹夜で不貞エロゲ。