野村美月 『“文学少女”見習いの、傷心。』

 やってることは本編からずっと変わらず、過去の名作を見立てに用いて人の心の多層性とその暗部の発露なんですけどねー。その多層性を"妖怪"という違うステージに立つことで回避した遠子先輩と、単純さと一人称で回避する菜乃、という形かなー。外伝になってもブレずに良い延長線。

“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)

“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)