091207-09

  • 理論ゼミ
    • 月曜。今週から色々な原論文にあたるに際し、「おう貴様らこれまでみたいな甘い読み方が通用すると思うなよ」的な運びと相成り、「しーません……来週BCSから始めます……」と一旦仕切り直し。で、今回は教員がその原論文の成果を現代的な立場から見てみましょう、ということでみっちり授業っぽい授業を受けてきました。相変わらずの無双っぷりである。あー、なんだねー、本当にわかってて理論を自分の言葉で構築し直せる人って、すごく自由に見えるよね。喩えが合ってんのか知らんけど、『ちはやふる』の「ああもっと、自由になりたい、競技線の中で」に近いイメージ。
  • Zwiebachゼミ
    • 水曜。16、17章。「background fieldは量子化してないから気をつけるんだよ……!」云々という記述についてちょっと掘ったり、あとは数学の良くできる人が、圏から始めてCalabi–Yau多様体の定義まで諳んじてみたり。

 こないだPC買い換えたんですけど、その理由の1つに、ブルーレイが見たかったからってのがあったわけですね。正確には『true tears』のBD-BOXですけど、実際それが発売になるのって3月の終わりですし、まあぶっちゃけまだほんとに発売されるかも怪しいですからね、あれ。出てくれとは思いますけど。でだ、それ待ってる間になんかBD買おうと思って。というか、そんな冷静な話じゃなくて、新しいPCを注文した次の日くらいに、まだPC届いてないのに「これでボクんちでも観れる!」っつって大喜びしてamazon.comでポチってますからね、おおはしゃぎですよ、俺。
 そう、amazon.comね。えー、通称米アマゾン。何かと言うと、DVDと違ってBDは北米とリージョンコードが共通なので、アメリカで売ってるブルーレイを直輸入しても全く問題なく日本でも観れるわけで、それならば日本のクソ高い(じゃあttのBD-BOXは除きます。あれは値段相応の価値があるのでみんな買ってね!)BDじゃなくて、アメリカで売ってるやつ買った方がいいなということです。同じソフトなのに安いんすよ、アメリカの。そもそもが和製アニメくらいしか観る気ないですから、そんなんアメリカで売ってるやつにだって原語として日本の声優の音声は収録されてるし。で、買ったのがそのアニメの『パプリカ』と『イノセンス』、で、いつの間にかポチってたのが『AFRICA』っていうIMAXの自然系のやつ、『MARCH OF THE PENGUINS』っていう皇帝ペンギンのやつ、そして、『JOURNEY TO THE EDGE OF THE UNIVERSE』ってのの計5本。まあアニメ以外のは日本語字幕とかないですけど、ドキュメンタリ系なら英語字幕と映像の綺麗さでどうにかなんでしょくらいのつもりですね。そんな、アフリカ象やら皇帝ペンギンやら星やらが別に英語でアメリカンジョーク喋るわけじゃないですし。土星「そいつがうちのワイフだったってわけさHAHAHA!」いやいやいや。それを、その米アマゾンで選択できる輸送便の中で一番安いやつを選んだら、11/24に頼んだのが「とりあえず出荷はしたから、あー、年末には届くと思うよ、いやクリスマスプレゼントに出来るかどうかは自信ないけど。でも年末には着く。うん。年末には」って言われて「この俺のたぎるBD熱は!」ってなってたんですけど、それがやにわに月曜くらいに郵便受けに入ってまして。
 で、今日、その中の1本、『JOURNEY TO THE EDGE OF THE UNIVERSE』ってのを観ました。ま、タイトルからわかる通り宇宙ものですよね。日本のamazonにもあったので貼りますと、これ。

Journey to the Edge of the Universe [Blu-ray] [Import]

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 cmizunaさんは隙あらばアフィリエイトを貼ろうとするね。うん、金儲け以外にブログやる意味なんかかつてあったことがないよ。で、これですが、なんか米アマゾンのscience分野で1位だったから「どんなもんかね」なんて買いましたけど、まあ基本的にその、米アマゾンで1位ってのは、直訳すれば「全米が泣いた」レベルの煽りでしかないということに気付かない俺のBDへの浮かれっぷりですよね。全編がCGで構成されて、それを、他の星に生命が云々のナレーションと静かめの音楽、そしてそれっぽい効果音で演出する構成なのね。最初は太陽系の各惑星の地表の様子とかで、まあそれは「うわ! 金星こわっ!」って感じでぼちぼちには楽しかったんですけど、徐々に太陽系を離れブラックホールが云々になってくると、ちょっと「ん?」と思うとこが増えてくるわけですね。最初は「ふーん……大気が薄いとこでも効果音っつうか音の概念って存在するんか……」くらいの疑念に始まり、まあありとあらゆるところにテカテカ色が付いたCGでそれはさすがBD、綺麗ではあるんですけど、まあ天体核とか一応専門に近いとこの話だったりしますし、ちょくちょくX線天文学の話とか聞いてたりもするんで、そのCGの作り物っぽさが鼻についてくるんですよ。そもそも可視光なのかとか。一度そういうところが気になり始めるともう駄目で、ブラックホールのところで賛美歌っぽい神聖な音楽がBGMになっただけでややイラッとくるようになっちゃうわけです。まあこういう俺も俺ならこのBDもBDで、最終的には「えっと……その紫色の幾何的なやつがぐちゃぐちゃなってバーンってなったやつを、君はビッグバンと呼ぶわけ」と絶句するしかない状況になりますしね。まあ、そんな感じのソフトでした。えっと、一応良かったところを挙げておくと、「オリオン座暗黒星雲」っていう章で恒星が誕生する様子を観てたら、俺ものすっごいエローい気持ちになったんですが何故ですか? 幼少期のトラウマですか? そんなBDです。そんな。