ruf 『ユメミルクスリ』
田中ロミオ企画の一作。共通ルートと先輩ルート辺りの文章がどうも水があわないというか、物語上の芝居道具を「この登場人物/アイテムはこういう意味を持ちます!」と説明しすぎでしんどかった。暗喩でやるならもうちょいさらっと、というか。序盤は特に、そこは和やかな雰囲気のまま各キャラクターの味を少しずつ出していくだけでいいのに、無理にギャグシーンにして無理な笑わせ方をしようとする、っていう場面が多くて。そういうのを除くと結構面白いシナリオだったかと。ロミオ企画ですもの、こういうズレたのなら安牌ですわな。あえかシナリオで最終的に主人公が殴ってたのは誰か、というところまで含めると、基本的な構造はヒロイン3人とも同じで、それはきっと主人公側の物語だったのだなあ、というわけで、落としどころが家族のデカさ、というところまでロミオ全開。そうすると大抵「なんとかなっちゃう」ので、若干問題の重さに比してその解決方法がゆるく見えますけど。あと個人的には図書委員の造形がツボです。欲を言えば糞尿南条さん(あのあとフン条さんとか言われてると思う)はCGを下さい。
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