支倉凍砂 『狼と香辛料 11』
短編集。わっちロレンスの惚気が2つとエーブの過去話。エーブの方はああいう性格になった理由として恐らくあったであろうことなんかはシリーズ読者には既に予想がついているわけで、つまりこれの結末が既にわかっている中でわざわざ書くだけあって、作中の過去エーブも可愛さというのが甘さとして不吉な影を暗示し続けている空気、そして一つのイベントで終わらせない徹底した幕引きでよく書けているかと。惚気の方はもう説明は要らんな。抽出しました! やったね! という感じ。
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/05/10
- メディア: 文庫
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