ローレンツ祭2009

えっと、2009/5/16に書いた文章です。遅れましたが投下しときます。
どっから説明すればいいんだ。えっと、ローレンツ祭ってのがうちの学部の物理科であったんですよ。物理学者のローレンツの誕生日だかにかこつけて、オープンラボなどで研究室紹介をして大学院入試の参考にして下さいというやつです。会場の都合で毎年日程が変わりますが、特殊相対論のLorentzと Lorenz gaugeのLorenzとバタフライ効果のLorenzがいるのでどれかには引っかかるんじゃないですかね。ま、とにかく今年は昨日ありました。んー、で、こういう機会って、自分から積極的に院生の人と談笑して仲良くなり情報戦で他の人より先んじるというのが大事じゃないですか。しかもこの祭り、そういう機会が実際に用意されてるんですよ。どこぞで交歓会とか言ってね。ははは、糞をお食らいという感じですね。4月の頭に酒を飲んで倒れた話も「自粛と称すればあわよくば飲み会を断る手段に使える……?」とか言ってるくらいの(結果:そもそも断るもなにも)ロックンローラーことボクですから、他人と談笑なぞ布団をかぶってお断り申し上げる次第ですし、まあ課題研究のゼミ程度でぜえはあ言ってるヘタレにはそうそう向こうも用はないでしょう、情報戦とかそれ以前ですよと思っていたわけです。だからまあ、この祭りめんどくさいなあ、今年はさすがに交歓会とか出ないと駄目かなあ、でもまた俺隅っこの方で座ってる人になるぞ……PSP持って行こうかな?とかそんなことを言っていたら(ぬいぐるみに向かっての独り言です)実際、一昨日の朝かな、風邪を引きまして。「ほほう……?」という感じに自分でもなりますわな。実際咳が出るでもないし、言わなきゃわからん程度の風邪ですが、「これはしょうがないな!いま例のインフルエンザで世間の目も厳しいし薬も飲んじゃったしな!」とか言って、昨日は結局、一対多数の説明会(こういうのは大丈夫。端に愚図が一人いようといまいと向こうには関係ないから)を2つと、あと建物の棟がちょっと離れててスタッフが余り気味のほうはちょっと院生の人と話をしたり(愚図でもいないよりマシっぽい)で帰ってきました。めでたしめでたし。帰る途中に名札ケースを返却する時に、今回のこの祭りの担当であるところの俺の実験ゼミの教員に出くわしちゃって「あれ、これ要らんの?」「風邪っぽいんで帰るんですよ!」なんて返答が思いの外元気な声が出ちゃってちょっと気まずくなったのを除けば、ですが。でもま、よく考えたら実験ゼミでもあの教員に俺が個体認識されてるとは思えないし、まあ基本的にはどうでもいいですかね。
んで明けた今日。今日は院試の説明会だかなんだかが午前中があったんですよ。これは別に端に座ってりゃいいだけの話だし、ある意味昨日のあれより重要な話でしょうから、それなりに行く気はあったつもりなんですけど。午前2時に起きて、台所の床に座って糞みたいな味がするインスタント焼きそば(鼻水は出ないので味はちゃんとするんだな)を無理矢理呑み込み風邪薬を飲んだあたりで気が付いたんですけど、これ意外と寒気きっちい。昨日より若干熱も上がってるし、風邪由来の歯痛が今度すごい。とりあえず風呂に入って着替え、8時くらいからうだうだ今度は行くか行かないかで悩み始めましてね。まあ悩み始めた時点で行くわけがないのですが、インフルエンザに対する世間の反応とかごちゃごちゃ行けない/行かなくてもいい理由を積み重ねてる感じと、行かなくちゃ行けないものをぶっちぎる些細な罪悪感と、「こういう時の為に日頃から大学生とは助け合うものなのですよ……?逆説的なことを申せばそう、友情は見返りを求めないのです……」と俺の耳元で囁くエア大仏みたいのと、まあ家から出ずにすんでぶっちゃけ楽ちんぷーと思ってる感情と、家でその説明会の予定時間を迎えた瞬間のあーあっていう気持ちがごっちゃごちゃギリギリまで渦巻いてたんですけど、実際その始まる時間を過ぎたあとはあっという間に時間が過ぎて、会が終わっている時間になってました。あれ、俺ってどんだけ矮小なことを悩んでたんだっていうがっかりな気持ちと、いつの間にか引いてる寒気と喉の痛み。え、何その文学的隠喩みたいなの。もうね、なんか、中学校時代くらいからずっとこんながっかり感の中を生きている気がする。この複雑な色んな気持ちを上手く言葉に出来たら、世界中のこっち側の人を少しだけ救えて、俺は作家になれるのかもしれない。