舞城王太郎 『好き好き大好き超愛してる。』

この人の本は初めて読んだけど、まあ変な日本語だなあ。一息で大量の直感的な言葉を呑ませる物量とスピード感で崩して、んで更に世界観もまた妙に歪んでるから、なんだか変な読後感。ややもすれば中毒性あり。個人的には、中学生の頃に読んでたらえらいことになってたろうな、と。あと、普段は当たり前のことだと思って気にしてなかったけど、?とか!のあとの1字スペースって結構読みやすさに関わってくるね。
一見変な世界観とストーリーだけど、そこから直感的でピュアな言葉を重ねて、書題や、文頭の「愛は祈りだ。僕は祈る。」に収束させるというのか、全体的に変だけど言いたいことは伝わってくるかな、という本。
好き好き大好き超愛してる。 (講談社ノベルス)