瀬尾つかさ 『クジラのソラ』01-03

SF要素多目のラノベで、美少女どもがなんか体感テレビゲームの筐体みたいなので戦略SLG系の「ゲーム」をするんだけど、うーん、物語が進むにつれこの「ゲーム」がスポ根要素満載になっていくとは思わないじゃん? なんか美少女どもが拳で(ゲームで)語り合って仲間になったり、「冬湖の背中はわたしが守る」とか言い出したり? それだけじゃなくてどんどん「ゲーム」のパワーがインフレして、プレイヤーが力を使いすぎて死んだり廃人になったり地球が破滅しそうになったり? んー、まさか、って感じだよね。でもまあそんなに唐突という感じはなくて、むしろまるで分冊商法でもしているかのように伏線を張っては見計らったように回収していくので、キャラクター同士の友情とかに集中して読める。そう、友情努力勝利です。スポ根ですから。

クジラのソラ 01 (富士見ファンタジア文庫)
クジラのソラ〈02〉 (富士見ファンタジア文庫)
クジラのソラ〈03〉 (富士見ファンタジア文庫)