木下是雄 『理科系の作文技術』

作文技術というよりは、仕事の文章を書く上での文法とかマナーの話。ちょっと古めの本だけど昔から評価されてる本ですな。読む側からのreadabilityというのを凄く意識していて、まあこりゃ毎年「東大教師が新入生に勧める100冊」に入るわけだ、と思った。レポート読む側の身にもなってみろ、ってことですな。後半の校正とかスライドの書き方とか少し時代を感じる箇所もあるけど(今はTeXやらpptがあるし)、必須なスキルのわりに日本語での解説書が少ないこの分野、科学やる人間は必読。まあこの文章見てもわかるとおり俺には全然生かされてないけどな。違うんです使い分けてるんです。
この本が古い本ってのにも通ずるけど、文章、あるいはそこまで形にしなくても仕様書というか構成メモみたいなものは、手書きで思いつくままに書き殴ることで得られるものがあるのかもしれないとも思った。

理科系の作文技術 (中公新書 (624))