2008-03-09から1日間の記事一覧

来楽零 『ロミオの災難』

コメディっぽいオカルト、かな。逆かも。シェイクスピアの甘ったるい舞台向けの恋愛の直下で、憑依されて汚い嫉妬渦巻く恋愛に操られる部員たちが、ただでさえあやふやな恋心というものを操作されて、それでも各キャラごとにそれと闘って答えを出す、という…

水鏡希人 『君のための物語』

マイペースなレーイがこの落ち着いた作品の雰囲気に上品な起伏を与えていて、徹底して静かな、あんまりラノベっぽくない作品になってます。ただそれをかたどる部品はそれぞれはちゃんとラノベの要素なんだけど。語られる「親愛」がだんだん縮まっていくその…

神楽坂淳 『征服娘。』

中世欧州あたりをモデルにした仮想世界で、男性社会からのし上がろうという才覚ある貴族娘とその侍女が主人公。少女らしい描写が前面に押し出される中で、父親を「殺すわ」と言ってしまえるのは少女ゆえの残酷さなのか世間知らずがゆえなのか。巨大な野望に…

涼元悠一 『ナハトイェーガー』

これも続刊期待だがまず出ないだろうな。鍵退職して求職活動中に書いたやつだっけか。一章だけ読んだ記憶がある。ノベルというよりはテキストという感じかな、かなり広い範囲の雑学とかをさんざ詰め込んだ日常パートは大好きなんだけど、シナリオというか方…

古橋秀之 『IX』

これも続刊が出てないまま数年。武侠もの、らしいけどわりとエンタメ重視。巻を重ねてスケールを大きくして欲しかったかな、とだけ。 IX(ノウェム) (電撃文庫)

秋山瑞人 『ミナミノミナミノ』

え、これ続刊出てないのか。1巻丸ごと使ってキャラと舞台を立てたところで1個大きな仕掛けを発動させたところで終了。面白さと緊張感が高いレベルで両立してて、書かれたところまでは間違いなく面白いんだけどなあ。 ミナミノミナミノ (電撃文庫)

杉井光 『さよならピアノソナタ 2』

お、鈍感主人公のハーレムものになってら。真冬だけの物語がバンドみんなの物語になり出して(今回は先輩も参戦だ)、このラノベの音楽、バンド演奏の描写がめちゃめちゃ好きな俺としては、要所要所できっちりそれで締めてくるこのラノベが好きで仕方ないんだ…