2008-01-19から1日間の記事一覧

泉鏡花 『草迷宮』

泉鏡花独特の文章のリズムと、話のリレーというか入れ子構造というか重層構造のせいで、なんとなくテンポで読めてしまうけど実は結構読みづらいし中身は結構深く美しい。まあいつもの泉鏡花というところですか。美女の妖怪も出てくるし。今回は手毬唄が効果…

ゲーデル 『不完全性定理』

原論文の翻訳もそこそこに、数学史的に見た数学基礎論、特にヒルベルト計画まわりの解説が大半を占める本。数学から切り離されて哲学的な武器として振り回されることの多いこの定理の解説として、文脈の中でのこの定理の意味を浮かび上がらせる試みというの…