2008-01-01から1日間の記事一覧

ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟』

この本は、呪いなのだと思った。キリスト教の教え、ロシアの大地と風土、兄弟関係や親子関係、恋愛関係から、登場人物の一人ひとり、あどけない少女のように描かれたリーズに至るまで、その全ての内実に悪魔を含んでいる。更に救いがないのは、結果的に「愛…