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  • 5つ目の話
    • 雑誌に投稿してた原稿の査読結果が戻ってきた。なんかえらい丁寧な査読をしてくれるrefereeにあたったみたいで、reportに並べられる確認リストがtypoを含めると16個に及ぶ。直すもの直して、釈明するものは別にすると、確認に手間がかかりそうなのは実質1つだったけど。久々に日付が変わるくらいまで大学にいた。物理は実に難しいなあと思った。
    • そういやこの時に共著者に1ヶ月ぶりくらいにメールして、なんか、話の流れで春の学会で話すことになりそう。いやあなんかね、その俺の物理をやめる話、本格的に決まってからちゃんと共著者に伝えてなかったなーと思って。先月末に1回改訂をして雑誌に投稿した時に連絡した時点ではわりと、物理を続けるかどうかは別にして公募への応募するとこまでは考えてます、という話をしてて、その2,3日後に「ふええ〜物理やめます〜」ってなったからなあ。更に正確に言うと、もう「推薦書のご執筆をお願いできないでしょうか。ご検討のほど、よろしくお願いします」で終わるメールの下書きまでして、さあいざ出さんというところで、思いやりあふれるご心配メールが先方から来て、それを曲解し「ふええ〜」ってなって、慌ててその結尾を「なるほど物理向いてないですね、俺」みたいのに書き換えて返信に代えた、というくらいいきなり変わったからな。ちなみに、後輩の1人は今回の俺のこの一連の中で、このいきなりメールの結論だけ書き換えたっていうくだりの俺の頭のおかしさがお気に入りらしくて、最近は会うたびに「あれからどうなりましたか?」と話をせがまれる。なんもなりようがないまま終わったっつってんでしょう。もう、お前はピロートークのたびに思い出話をせがむ女か。……cmizunaさんの元カノにそういう人がいたんですか?
    • まあそれで、ちゃんと「物理やめます」って共著者にお伝えするのは、この雑誌の査読が戻ってきてもっかい直す時にしよう、と思ってたんだけど、同時に学会の締切も迫ってきてて、まあ普通だったら喋るべきなのは俺だけど、物理やめるからアレなんすけどっていう気持ちを「発表も今後の業績に出来ないので、皆さまのご意向をまずお伺いしたく〜」っていう言葉にしたためてメールしたら、「気にせず発表していいよ」みたいな返信が戻ってきて、「……あれ? 俺、喋るのか?」とか言いながら発表申込手続きをした。メールって難しいな。
  • その他
    • パリ条約の本、これ難しいわ……。まず条約の原語のフランス語を日本語に翻訳した、その翻訳者の1人が書いてる本なのね。しかも前にもちょっと言ったけど、条約は全加盟国がある程度納得できる部分までしか決めなくて、その特許の細かい定義とかはそれぞれの国に任せる、みたいな方式をとってるから、条約を日本語に翻訳するっていう仕事が、ある意味で日本政府の立場を説明するものにもなっていて、翻訳もかなり気を遣ってるんだけど。で、時々フランス語に遡って条約の解説をする。フランス語、実は俺、去年に出張する前にちょっと勉強したり、フランスで出してた海外学しなんとかにまだ騙されて受かる気でいた頃にフランス語教室を京都で軽く探してたこともあったので、もうフランス語の前置詞見ただけで挫折感による軽い吐き気してウケる。

 先月だったか今月になってからだったか、京都の国立博物館でやってる鳥獣戯画展行ってきてたんですよ。なんかそのメインの鳥獣戯画は、会期の前期と後期で半分ずつ出すみたいで、あの一番有名な相撲の部分は後期だったので見れなかったんですけど。一緒に行った後輩にどんだけ見たいかを説明するのに、あのカエルの物真似とかしてアピールしたというのに。しかし意外と鳥獣戯画以外の展示物が面白くて。高山寺の所蔵物が出てるんだけど、なんか有名なお坊さんの普通のお手紙とか夢日記とか出てるわけ。あと、「すげえ天竺に行きたかったんだけど、行く途中で鬼の夢を見てちょう怖かったから帰ってきた。でも生涯天竺を思い続けたという。」みたいな絵巻物が出てきて、全体的に夢見がちっぷりがクール。後輩とずっと小声でお坊さんのアテレコしながら見て回っててけっこう楽しい。普段こういうの1人で来て、なんか変なもの変だなーって言うのわりとtwitterに書くこと多いけど、結構その変さを説明するのがめんどくさいのとかあって、この時みたいに見たまま変さをそのまま垂れ流せるの面白いなーと思った。普通に友達いる人とかこういう楽しさは昔からご存知だったりするんだろうか? と考えるとかなりアレではあるが。