-130616

  • なんか
    • 局所化に使う半正定値なSUSY完全形式な変形作用について、普通はシステマティックにフェルミオンの変分を2乗して作るんだけど、その原理教以外にも、別にYang-Millsって作用だから下から掬ってるはずだしそれを完全形式で書ければそれでいいじゃんっていう邪教徒もいるのね。俺らとかだけど。たまに原理主義者に怒られる。この邪教はmatterの作用でやった時とかR-chargeによっては破綻する(しないとこでは原理主義でやったのに回帰する)。で、これの前日くらいまでは原理主義でやろうとしてたんだけど、上手く行かなくて。研究所までの帰り道、とぼとぼ歩きながら「そういや邪教に改宗する作戦があるな」っていうのを急に思い出して。で、次の日に、フランスでも世話になってる教員と一緒に歩く研究所までの道、その途中で「今日は何すんの?」って聞かれたから「Yang-Millsが完全形式で書けるかと思ってるんですけど、ちょっと脚の潰し方が微妙なんですよね」って答えて。そんで研究所に着いたら黒板ある部屋に連れてかれて、「で、どの辺りが微妙だって?」とか訊かれて。えー、この時点で全然アイディアしかないのに、その場で雑にアドリブで計算をやる。
    • 「この脚の潰し方って、なんか方法あるんですかね……?」
    • 「そのくらいわかんなきゃ駄目だよ、真面目に考えてご覧。出来るから」
    • 「……ああ、そうか」
    • なんて半泣きで1.5hくらい計算して一段落したあと、「で、どこが分かんないって?」「……わりと、最初の5分以降はずっと未知の領域ですね」「そうなんだ」みたいなことをやっている。

パリの週末最後。土曜日はルーブルの続きいった。開館前の行列に並んだら、俺の前も後ろも日本人グループで、どっちも地球の歩き方を持っているという、かなりうんざりする状態。いいけど。またオーディオガイドの充電が切れる夕方くらいまでいて全部見切った。まあ土曜日は閉館してるとこもあるし、工事中のとこもあるから、また行ってもいいんだけど。写真撮ったやつの続き。ジョコンダとサモトラケのニケは最初に見た。ジョコンダはやっぱ本物は「はー」ってなる。
Giulio Romano: portrait of Dona Isabel de Requesens
ミロのヴィーナス。半尻出ているのがいいと思ったんだけど、オーディオガイドによると「後ろとか横とか雑だし、まあ正面だけだよね」らしい。以下はまあググりなよ。
Statue du dieu Horus
Pot à kohol : dieu Bès
Torse masculin
trois coupes a pied decorees de portraits ou d'animaux (ググっても出てこないけど、ミサワの元ネタみたいな肖像画の付いた絵皿)
エロスの接吻で目覚めるプシュケ
Italie du nord second quart du XVIe siècle : Hercule combattant l'Hydre (三遊間にノックを転がすコーチ)
Gregor Erhart マグダラのマリア(2日目最優秀賞)
Giorgio Vasari 受胎告知
Guido RENI : L' enlèvement d'Hélène
Stefano di Giovanni dit Sassetta : Le bienheureux Ranieri délivre les pauvres d'une prison de Florence
Carlo Dolci : L'Ange de l'Annonciation
Benedetto LUTI : La Madeleine en méditation devant un crucifix
Sir Thomas LAWRENCE : Les Enfants d'Ascoyghe Boucherett

その後は、パッサージュ・ジュフロワとかいう、地元の人も使う商店街みたいなとこ行って、土産の雑貨を買うなど。あと凱旋門からエッフェル塔まで歩いた。そこかしこがゲロくさい街である。
日曜はヴェルサイユ宮殿へ。庭園からアントワネットの邸宅、道楽で作った農園とかまで歩いて行ったら本格的に疲れた。なんつうか、すっごくだだっ広くて幾何学的に整った庭園なんだけど、それが全部「自分にはこんだけのものを所持して自分のコントロール下に置けるんだぞ!」っていうのを主張しているようなとこで、それがどうしても作ったルイ14世とは切り離せない、主人あっての庭園だというのが、個人的にちょっときついですね。日本の庭園だと、なんつうか、なんも知らなくても取り敢えず行けば、自分と庭園だけの問題になるじゃないですか。そういう方がいいような、気がするんですけど。