擦り切れるのが怖くて、触れずに保管してたらカビの生えていた何か。

 毎年春の物理学会に、科学部系の高校生が研究発表する、なんとかセッションとか言うのがあって。俺が出てポスター賞もらったのが第1回で(あれが俺の物理に関する最盛期ね)(ちなみに当時の研究内容はこれとか)、時は経ち今週の学会中にやってたのが第9回らしいですわ。えーと、自分が当時出てた大会が物/理/学会であることに気が付いたのが2年前(だいたい昔の話は1回くらい既にブログに書いてあって、最近は自己トラバばっかで嫌になるね)(説明を一からするのも面倒くさいし、それで済むならいいんじゃないの)(まぁねぇ……)(そんなことより、おちんちんをちょんちょんって触ると、なんか気持ちいいよ、おねえちゃん)、それから毎年1回、春の学会のプログラムが送られてくる度「行ってみようかな?」って思うんだけど、そもそも学会に出張しなかったり、近くでやってる年も当日の朝の早さに「無理だ。そんなことより、おちんちんからなんか変な汁が出てきたよ、おねえちゃん……、ぼく、わるい病気なのかな……?」ってなってるのがここ2年間。まあその程度の思い入れなんだけど、まあ今回は広島行ってるし、その割にそのセッションがある日、まあ午前中は、本職の方でちょっと専門から外れたものしかやってなくて。まあ、その間だけ行くか、なあ……。ってなってたわけ。現役当時にやった話を使って院試の面接通ったわけだし、そのくらいの義理はあるような気がしたんだね。あと女子高生に先輩面をしたい。
 朝起きたら、雨なんだよ……。つか雨音で起きた。あの、昨日も言ったけど、ホテルから学会会場まで、4.3km、俺は毎日ホテルから自転車借りるつもりでいたけど、ホテルの朝飯食いながら「ああ……そうか……雨とか、降ることも、ある、よな……」って呆然としちゃって。あのさあ、何度も言うけど会場まで4.3km、壊れかけの折りたたみ傘をさしながら、農道で舗装が甘い泥道を、まあお仕事のほんとの本職でもないようなものを目的に歩く、正直言って無理じゃん(じゃんばるじゃん)(なんだそれ)。大体前日、サッカー観ながら計算してたら興が乗っちゃって2時くらいまで起きてて(もうその時点でちょっと諦めてるよね、起きたけど)、眠くて仕方ないし。まあ、行きました、行きましたよ。
 なんか、普通に見に行ったら、普通に見に行く人あんまいないらしくて。その場で審査員とか頼まれちゃったよね。自分の母校が入ってない部分のとこだけやったけど。まあなんだね、物理、お仕事関係についてはマジに見ちゃうので、誤差の定量評価(少なくとも見た部分に関してはどこもやってなかった。現役時の俺らもやってない)もせずにグラフに線引いちゃってるのにイラッときたりはしたけど、そうね、まあ俺の頃よりはレベルが上がってる、かな。小慣れてたと思うし、あと先輩らの研究を引き継いだりしてるとこもあるし。あと、相変わらず高校生は光学好きね。でもまあ、お仕事モードで見ちゃうので、なんか、微笑ましいとかそういう系の感情が、自分でもびっくりするくらい湧き上がってこなくて。もう少しなんか思うところがあるんじゃないかと思ってたけど。だって、全然知らない人とはいえ、自分の母校の、部活の後輩とか発表してたんだよ。なんかスポーツだとあるじゃん、こういう高校野球とか自分の原点的なものを見て、久々に野球をやる喜びを思い出したとかなるやつ。ならないね。ちっとも。おちんちんを触るとおちんちんを触る喜びが毎度思い出せるのに。
 そんで、休憩時間に周りを見渡してみたら、当時の部活で世話になった恩師が居て。まあ7年分老けてたけど、まあ基本そのまま。声をかけたら思いのほか喜んでくれて。周囲にいた、他の高校の先生方なんだか大学とか学会の運営なんだかな人たちにも紹介されて。その人たちにも「もうそんな世代が出てくるようになりましたか、嬉しいですね」なんて言われて。まあそれはいいっていうか、んー、なんだろうな、こないだの葬式で久々に親戚に挨拶に行った時と、あんまり思うところが変わらない。俺、自分が思ってる以上に、高校時代のことに思い入れが無いぞ。他の会場より少し早く設定された昼飯時間に会場を抜け出して、雨の中を本職の方の発表会場に戻る折、iPodからは『ONE』の『雨』がかかっては、「当時やってたギャルゲーに関しては、サントラ聞くだけで未だに『あー……』ってなるくらい思い入れがあるのになー……」とか思う。でももうこうなると、『ONE』とか初代ホワルバとか、ちょっと、怖くてやり直せないね。