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  • 論文読み
    • スタッフも一緒にやる勉強会での発表が回ってきそうなので、前に読んで面白かった論文を発表用に読み直して整理することに。まあ、他の人にとって面白いかはよく分からんけど。
  • 3つ目の話
    • 前のところからちょっと進んだんだけど、「進んだってことはどっかで間違ってるってことだろ」って言って教員に見せたら間違ってた。一歩目はともかく、二歩目の踏み間違いに関する天才的な勘がある。

 物理屋さんのお仕事に、論文を書くのの他に、色んな余所の研究室に行ってセミナーをする、ってのがあってだな。自分の研究結果を、っつうか自分の顔を宣伝しに行くわけだ。それ、やったことないな。やらないと2年後に国内での職が見つからない。いやあ、普通、学会とか各種研究会に自分から申し込んで短い話をして、それを見て各研究室のセミナー担当者が「ちょっと、君」なんて声をかけるとか後日にメールするとかなりして、改めてその研究室に呼ばれるわけだ。ごめん、呼ばれたこと無いから、そこのくだりは完全に想像。中学生男子が紙切れに想像で描いた女性器並に想像(マン並想)。「穴が3つあるって、みっちゃんが言ってたんだけど……。縦に並んでるのかな……?」ほんとは、呼びたい側と呼ばれたい側が出会いを求めて仮面を被ったまま参加するパーティみたいなのがあるのかも知れん。ちょっと待ったコールとかが飛び交うやつ。
 まあ兎に角、それ、やったことないんだ。まあ、俺個人に対する評価なんてのはそんなもんなんです。論文被引用数とかはもうよく分かんない感じで増え続けて、あまりに自分の手を離れちゃった増え方をしてて、研究室の先輩に「ああ、論文総被引用数が160いってない人は話しかけないでくれません?(笑)」とか言っても、それがちゃんとギャグとして成立するくらい自分の手を離れた増え方をしてる、まあでもそれは俺に対する評価ではない、ということね。別にこれ、あんまり俺は気にしてなくて、去年の春くらいとか、なんなら「人前で喋んなきゃいけない理由が分かんないすね」なんて言ってるのを先輩に窘められたりしてたくらいですし。まあこの辺り、「俺の知ってることくらい、物理屋ならみんな知ってるだろ、わざわざ話すことがあるかね」くらいのことを思ってた、いまも少しそう思っている。
 そんなんだったんだけど、そうだなあ、今月に、同じ研究室の同級生が海外の研究会のスピーカーとして招聘されたり、あと後輩が初めてのセミナーを余所にしに行った辺りからかな、いや、その後輩が行って帰ってきた直後に、俺が「もう俺より実績解放レベルが上でございますからなー」みたいなことをふざけて言ってたのを聞かれた辺りからかな、世話になっている教員が、俺が余所から呼ばれないことに関して、妙に焦りみたいのを見せ始めて。それがあの、学会での発表がドン滑りだった直後にはその発表の拙さを指摘してくれてたから、俺も最初は「あんな体たらくでは誰にも呼ばれないですよー」なんて答えてたんだけど、その教員が求める原因が「去年の論文の方をその教員が一旦色んなところで話したから、今年のはあまり呼ばれない」とか日ごとに色々振れた挙句、最終的にその教員がご自身のせいにし出した辺りで、俺も「……なんか、これ、たいへんなことなう?」とようやく気づき始めてる次第です。普通に俺が悪いんだと思いますけど? だって、上に書いた勉強会、発表者不足で滞りがちってくらいのものの、その発表が俺に回ってきただけで大喜びされているんだもの。いや、まずはどこでもいいから発表の場数を踏むことから始めないといけない、という意味ではそうなんだけど。まああれなんだけど、少し頑張ろうと思いました。