111001-04

  • 論文読み
    • まあ現実逃避ですけど。読んでたtetrahedronのやつが面白すぎて超満足。その次はなんか、20年くらい前のCFTのを読むことに。Virasoroに限らないchiral algebraで定義とか言ってるので、正直よくわからん。

 先週も申しました通りパスポートが要るんですけど、何故パスポートが要るのかについて嘘八百を並べ直す必要はありますか? もちろんありますね。なんかね、最近、メモ帳が欲しいなって思って。胸ポケットに入れておけるサイズくらいので、急に思いついたリリックを書いておけるようなの。防弾チョッキにも使えるのが良いから、なんか固めのやつ、特にICチップなんか入ってれば便利だなっつって。まあそしたら、パスポートとかいうメモ帳を、どうやら外務省がくれるっていうじゃん。俺もそれ、古いのは持ってたんだけど、ちょっと頁数が少なくてさ。飛行機のスタンプとか、飛行機の形をしたアナルバイブ(私の中でエルロン・リバーサルがぁ! すごいのぉっ!)のスタンプとかをぺたぺた押してたら、もう使えなくなっちゃって。新しい(あらたしい)のおくれって、言いに行こうと思って。
 まあ平日の午前中ですな、京都駅の旅券事務所に行くわけ。10人くらいしか待たなかったし、わりと空いてた方ですな。その場で書類を書きますわ。「緊急時の連絡先」欄に「住所:魔界 名前:魔王 続柄:義妹(ひとりの女の子としては見られない)」って書いて、で、その先週に撮った写真を添えて受付のところに持って行くわけ。えっと、そこですぐ手続きが出来るわけじゃなくて、まずはそこの統一窓口で簡単に書類のチェックをして、次の窓口でコンピュータから住所の確認をして、そしてそこで改めて受付番号をもらって待機して、順番が来たら窓口に行って書類を提出して申請、みたいな感じで、通り抜ける窓口は3つあるんだ。んー、で、俺が持って行ってる証明写真、ちょっとだけ、眼鏡の反射光が入ってるのね。いや、ほんとに少しで、たぶん大丈夫ってくらいなんだけど。だから、その写真を各窓口に出す度にもうドキドキムネムネなわけ。ピクピクビーチクなわけ。真っ黒乳首なわけ。うるせえよ。黒くないよ。試しにちょっと吸ってご覧よ。ほら。
 ま、最初の2つの窓口は、その写真でも全然大丈夫っぽくて。で、最後の窓口に持って行ったら、まあしょうがない、受付のお姉さんが引っかかってるんだ。「えっと、このお写真、表面に傷が一杯ありまして」と。まあ確かに撮ってから1週間、古いパスポートに挟んでおいたその写真をよく見ると、俺の糞ニートオーラ(白いもわもわ)の他に、死んだおじいさんの顔と、肛門からはみ出たアナルバイブと、あと色々こすれた白い傷みたいのが入ってなくもないわけ。あらあらと。「お隣にも撮影所がありますので、お撮り直しになって下さい」と。「出来れば眼鏡も外していただいて」なんてさ。
 参ったな、と思うわけ。前に撮ったその写真は、日常の自然な表情を撮るために、「そんなに親しくない、普段は物静かな同僚から急にプレゼントに貰ったテディベアの、中にこっそり仕込まれていた盗聴器と隠しカメラ」の映像を使って、作ったやつだったから。今改めて撮る心構えになってないし。あと今日は前髪下ろしてて、証明写真撮る髪型にしてないし。肛門からアナルバイブがあんまりはみ出てないし。嫌だなあなんて思いながら、別室の撮影所に行くのね。そこでおだてられながら一枚一枚脱がされて、気が付いたら全裸になってたりはしないのね。「前髪分けて下さいね」「顎引いて下さいね」(ブサイクは死んで下さいね)(ブサイクは死んで下さいね)(ブサイクは死んで下さいね)なんて言われながら写真を撮られて、まあ出来上がった写真を見たら、これが酷いんだ。まずね、眼鏡を外してる時の顔を見たことないから、ほんとに誰だかわからない。あと、神も変な分け方してるし、顎が曲がってるし。ほんとにこの写真で、俺が俺であることを証明出来るのかね。
 あのねえ、と思うわけ。俺みたいな自分大好きっ子に、こうやって現実見せたりしたら駄目なんだって。もう俺とか、必死で鏡とか見ないようにして「俺は美少女中学生……俺は美少女中学生……」って呟きながら生きてるんだからさあ。あーもう、尻が痒い。