110926

 地球おじさん(地球を司る概念的存在)に「君は地球の暮らしに向いていないよ。実際地球アトモスフィアに耐えられる体内構造じゃないじゃないじゃないじゃないじゃん」って言われたので、もう地球はいいやと思って。この星を出て故郷のポムポミュ星で自家製のポムポミュ草をもみゅもみゅ食みながら余生を送ればいいと思って。だからとりあえずこの国を出るのに、パスポートを取らないといけなくなりましてな。あと、再来月にアメリカにもしかしたら出張行くかも知れないし。いずれにしてもパスポートが要るんですよ。
 とりあえず京都の場合、駅にそういうことやる事務所があるので、えっと、写真と戸籍抄本と、あと駅に行くついでにソフマップに行くためのエロゲ購入資金を持って行けばいいと。そういうことに気が付いたのが、先週の水曜日くらいだったかな。
 まあめんどくさいことを先延ばしにする技術(ぎじゅつ。テクノロジーのこと)に於いては俺もちょっとしたものなので(「出来るだけ使うギリギリに取った方が、パスポートの期限が長くなるから有利だよね」)、この週明けにようやく重い腰(水子の霊がしがみついています)を上げて、手続きをしてやろうと。喜べ豚ども。
 ちなみに、このめんどくさいことを今週やろうと思ったのは、計算があんまりな頻度で失敗しては時間とノートが泡沫に消える、水に宿る月よりなほあやしで、遠い目をしながら「こういう事務作業は、めんどくさいけど、でもやったらやっただけちゃんと前に進むから、いいよね」なんて思ったからなんですけど。


 日曜から月曜になる夜(なんであんな中途半端な時間に日付って変わるんですかね?)にそういうやる気になって、で今度、火曜日からは学校の方で集中講義があって、これに出るためにまた昼間の方に体内時計を合わせないといけない、この「いけない」ってのは「しくじると今年中の修士号取得が危うい」って意味の「いけない」であって『いけない! ルナ先生』とはあんまり関係はないんですけど、そういうわけで、月曜の朝からずっと起きてて、そのまま戸籍を取りに行ったり写真を撮ったり敦盛を踊ったりしようと、そういうことにしたわけです。
 まあ読んでた論文の区切りも良かったので朝の(ASANO)6時頃に家に帰りまして。で、区役所が開く8:30に目がけて家を出ようと思ってたんですけど、エロゲをやってたらいつの間にか9時半を過ぎてまして。「これだから地球は」なんて舌打ちしながら、区役所へ向かいました。えっと、大学の近くに区役所があって、これまでも用がある度(偽装結婚する度)に行ってたので、とりあえずそこまで歩いて行こうと。途中で証明写真撮る機械もあるし。


 まあ眠いわけ。体は重いし、隈が凄い顔のまま証明写真を撮ったら相変わらず傾いてて「俺、これ、10年使うの?」ってなるしで、あともう日光が毒。もうほんとにうんざりしながら、区役所まで歩いて行きました。
 区役所まで近いって言ったってそこそこありますよ。えっと、ニュートリノが1秒間に進む距離を1とすると、大体10^-5〜-6くらいですかね?(物理ギャグ)(こういう物理屋オモシロみたいの言う度に死にたくなるんだけど)(オモシロよりも衒学的な馴れ合いを優先したお上品なユウモアで笑いあってる奴らとか死ねばいいのにな)(おなかいたい)
 まあ、そのくらいを吐きそうな顔して歩いて行って、「くやくしょ!」って感じの建物に近付いて行ったら、なんか入口が封鎖されてて。でっかく「区役所は移転しました!」とか書いてあんの。「区役所が、区役所じゃなくなってる!」って思って。また膝から落ちそうなのを堪えてよく見ると、「この建物、区役所じゃなくなったら、すげえボロい建物だ!」なんて思ったりね。一応近代建築ではあるらしいんだけど。
 で、案内を見たら、まあえらい遠いところに移転してるわけ。とりあえず歩いて行くのは無理で(歩いてる途中で3回くらい脱皮しちゃうと思う)、市バスを使うにも「あそこって一日乗車券の範囲だっけ?」ってくらい、普段俺が使うようなところとは離れてるわけ。
 それで道中コンビニでリポビタンDとオレンジジュースを買って飲んだりしながら、まあ乗ったことない路線のバスに乗って、そのまま揺られること2,30分ですよ。まあでかくてぴかぴかの建物があって、これが新左京区総合庁舎でござんすと。結構でございますな。そこに入るわけ。まあ俺はその建物なんかより、ちょっと前の方を歩いていたお姉さんを見ながら「大変良い尻だ」と思ってたので、あんまり建物のことは覚えてないんですけど。


 それで、ここでまず戸籍抄本を取って、次に駅に行って、パスポートを申請する。学校まで戻って、教員と打ち合わせをして、そうこうしてるうちに体内時計が元に戻る。明日からの集中講義にちゃんと出て、単位を取る。こんなのに特別な能力は一切必要ないわけで、やれば出来ることをまず積み重ねよう、って気合いを入れるわけです。
 それで、戸籍抄本を申請する用紙を見ると、書く住所欄の最初のところに「(本籍)京都市左京区」って書いてあるんだ。あの、常識なんだろうけど、戸籍って、自分の本籍地でしか取り寄せられないんだよね。
 「あっ」って思うよね。本籍、京都に移してないかも知れんと。そんなことをした記憶がないものな。いやいやいや、前に住民票を移した時に、一緒にやってるかもしれんし。つうかどっかに自分の本籍地って書いてないかな、って思って、とりあえず免許証、大型アナルビーズ取り扱い免許証じゃなくて、車の方の免許証ね、これを見てみるんだけど、まあ本籍地欄は最近は空白なのね。んで、まあ今日、パスポートの更新に来てるから、もう期限が切れた前のパスポートも持って来てるんだけど、それの本籍地には思いっきり「北海道」って書いてあるんだ。「ふう」と思って。
 「えー、パスポートが5年前で、住所を移したのは4年前だから、ワンチャンあるな」なんつって、遠い目をしながら申請書を埋めて、順番を待って、窓口の人に「住所じゃなくて本籍地で取得して下さい。実家なら、親御さんに送ってもらって」なんて言われて、「はい」って答えて、区役所から出て、腹立ち紛れに自分のiPhoneアスファルトに叩きつけようかと思うんだけど、もう眠すぎて体が重くて腕が上がらないのね。結局iPhoneが壊れることもなく、つまり今日もあちこち動き回った結果何も残らない、という絶望感。早くポムポミュしないと俺もう駄目になっちゃうんだと思うんだよね。