じゃあ、このエントリのフェイクを探してみよう。

 火曜の午前中かな。歯医者の予約が入ってて。んで、終わった昼過ぎに、そのままの足で学校行ったら、研究室で後輩が、エアコン付けずにお仕事してて。この日もめっちゃ晴れてんですよ。昼過ぎですよ。携帯で天気情報を調べて(後輩が空調を付けていない時にも、直ぐに外気温を調べてげんなりすることも出来るのです。そう、iPhoneならね)、「30度越えてたら帰ろう」と思ってたら丁度これが30度。無言のまま帰りました。で、帰って横になりながら、ここ数日自分のやってる計算用紙を眺めてたら、服着たまま寝ちゃってて。ああ、言いませんでしたけど、ちゃんと服着て歯医者とか学校とか行ってたんですよ。羨ましいだろう。それで、起きたのが、夜の24時くらい。えっと、サッカーの後半が始まる頃。んでそのサッカーの後半だけ見てから学校に行ったのが、2時くらいですかね。まあ後輩もいなかったし、普通に涼しくてよかったね、ですけど。そんでそっからだらだら計算してたら、気が付いたら昼前かな。もう丸一日くらい同じ服着てるし、そろそろ1回帰りたいかなーと思って。昨日会った後輩とかもまた来てるし。でもそしたら、先輩が昼飯誘いに来て。天丼食いに行きました。うまうま。
 で、それから戻ってきて、さすがにもう1回帰りたいんだけど。それでとりあえずtwitterを確認したら、この日の朝に急に京都にいらっしゃるとか言い出していた、d:id:ex-mizu さんが、うちの大学の俺がよく行く学食まで来ていると。うーん、と思うわけ。俺とか関係なく京都に来てるはずだし、別に会う約束とかも全然してないけど、まあ、ねえ、と。あの、あんまりまだ色々確定してないので詳しく言いませんけど、えっと、これまで顔を合わせたこともないのに、俺がex-mizuさんに面倒な頼み事をしているのですよ。しているのだぜ。で、そうのもあって、こんだけ近くに来てるなら顔を見せて挨拶をする義理くらいはある、んだろうな、と。俺の死んだ爺さんも、幼き日の俺に遺言で「なあcmizuna、蜂が、毒のある花の蜜を吸って死なないのは、何故だと思う?」って言ってたじゃないですか(本当にこれを訊いてきた数週間後に亡くなった。答えはまだ知らない)。だからまあ、連絡して、行きました。脇毛も伸び放題のまま、ですよ。とりあえず挨拶まで、くらいの気持ちでいたので、財布とiPhoneだけ持って、ふらふらと。14時前くらいでしたっけね。
 ex-mizuさん、会ったことなかったんですけど。物凄く自虐ネタが多い人なので。特に見た目の自虐ネタもお得意でいらっしゃって、ご自分で「毛深い」だの「低身長」だのって繰り返してるから、どんだけ面白い見た目の人が来るんだと思って、わくわくしてたんですけど。あれですよね、webのオフ会でありがちな、文章から想像する見た目の理想化ってよくあるじゃないですか。それが明後日向いてるやつですよ。まあ俺自身はと言えば、皆さま読んでご想像していらっしゃる通りの、美少女中学生なんですけど。ちんこかゆい。それは丸一日風呂に入ってなかったからじゃないの? そんなこと思ってたら、来たの、まあ普通の爽やか青年で。えー、少なくとも、うちの大学の理学部だったら(それも全方向に失礼な話だ)、全然普通の見た目の。まあ、俺の方見てるので、話しかけてみました。
「……ですかね」
そしたら、
「……ですよね」
なんて初対面の挨拶を交わして、まあ普通に学食で喋ったり、キャンパスを案内したり、ですかね。まあ、ex-mizuさん、ご自分でおっしゃるほど、全然変な人じゃなくて。ちょっと自意識強めで、振られる話がたまに「そんな、貴方の脳味噌をダダ漏れされても、なんて答えていいのか分からん」みたいなのはあったけど、それ以外は、別に。普通に日本語、喋ってるし。手旗信号でもなければ乳首信号でもない、普通の日本語。まともな人だなあと思って。俺の方も普通にいつもの感じ、いやブログの感じじゃなくて、普通の人の感じで受け答えしたつもりですけど。何も用意してなければ、特に面白いことなんか言いませんよ。まあ、ちょっと気がそぞろだったのかな、「cmizunaさんって、すっごい変わってますね。何考えてんだか全然わからない」とか言われちゃって。んー、考えてたことは「風呂入って着替えたい」が6割で「歯を磨きたい」が3割で「おっぱいもみたい」が残りの1割かな。
 まあ、一緒に古本屋行ったり、また違う学食行って喋ったりとか、そんなんですよ。特に面白く書けるような、何を喋ったってこともないですけど(その、まだ言えない面倒な頼み事の件についてわりと喋ったのでアハン)(え、なんで喘いだの)、まあex-mizuさん、俺のブログの過去記事に対する記憶力が凄いわけ。よくそんなん覚えてるなあというか、多分、俺よりブログの文章については覚えてるじゃないかしら。ぐだぐだ喋るときは前提知識が高いところにあるのでやたら楽でしたが。まあ。ただでさえ、ブログの文章から見える属人性なんか誤解の塊みたいなもんですけど、俺、ブログはたまにどうでもいいところで嘘ついてるとことかあるから、古いやつだと文章と自分の記憶の齟齬とかあるし。「そんな話、俺、どっかで書いたっけ」みたいのがたまに。
 そんなん喋ってるうちに、気が付いたら19時とかですよ。そろそろってんで、バス停まで送って、バスを待ちながら。その頃にはもう、丸一日半着替えれてない自分が気持ち悪くてしょうがなくなってますから、楽しいとか楽しくないとかじゃなくて、とりあえず俺は帰りたい。のです。そんなこと思ってたら、まあバスが来て、別れる直前。握手を求められて。「いやいやいや、俺、今、相当ぬるぬるハンドだよ!」って思いながらそれに答えたら、今度、その勢いで、ハグされて。「うわー」って思いました。
 そんな死んだ魚の目をしたまま別れて、その後自分の研究所に戻ったら、まあ夜間オートロックに閉め出されてて。「あー、鍵、研究室の中だなー」なんつって、さ。夜風で冷やされたぬるぬるの手で、研究室の中にいる後輩を、メールで呼び出して。