ういんどみるOasis 『祝祭のカンパネラ』

 やたら手堅い作りだった『祝福のカンパネラ』のファンディスク。大体12時間くらい。
 まあ今回も相変わらずの手堅さで、キャラが良い意味での分をわきまえてるというか、物語的な役割を過不足なくきっちりと果たしていて、相変わらずの読みやすさ。今回はファンディスク、大まかにはヒロインを1人選んだあとの後日談なので、舞台的にも人間関係的にもミクロだし、その内容的には相変わらずの、色んな形で人を思いやる、気遣うってことなんだけど、文章の表面的には隠された形での発露を想像力で受け取る、というこのゲームのパターンなので、その意味ではキャラが役割をはみ出さずにして欲しいことをする、ということがかなり読みやすくしてるわけです。まあ悪いところも悪いところで相変わらずで、文章の技術的にあんまり"隠された気遣い"を書こうとして、上っ滑りした会話の応酬を重ねて「何言ってんだかわかんね」と思って読み進めていくと、全然詳しい説明の要らない当たり前のことを言いたいだけの話だったりする、っていうあれがたまに、今回だとアニエスのやつが個人的にはそうだったけど、あったりして、まあそれはなんだかな。そうねえ、シナリオ的にはニナの切なさ炸裂と、サルサが良かったかなー。

祝祭のカンパネラ! 初回限定版

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