第12話:ローレンツ祭でワッショイ! の巻

うちの大学の物理科にはローレンツ祭ってのがあるんですよ。学部生を対象に、物理系の研究室がある5号館の各所でオープンラボやら院生の説明やらポスター発表やらをやったあと、ちょっと教授陣が研究内容を説明した後、どこぞでご飯を食べながらパーティ形式で院生や教員と交流するっていう、まあ典型的な、3日くらい前までは楽しみだけど当日起床と同時に「めんどくせえ」って呟いちゃうタイプの行事ですわな。それが今日ありまして。俺も行ってきましたわ。結果的にオープンラボの途中で家に帰ってきましたがね。

なんだかんだでローレンツ祭には3年連続3回目の出場だし、もうあんまり行く意味って無いんですよね。基本的に素論の理論研究室志望なのは変わらないし。世界の川井光率いる京大素論研究室の院生に向かって「ここに入ると楽器やったりエロゲやったりする時間ってありますか?(笑)」とか訊いてはぶっ飛ばされるのにももうあきあき、「「fall」と「autumn」の違いは?」って訊かれて「日本に来ている外国人さんと英語で話すときは俺の相当酷い発音もかなりフォローしてくれるのですが、fallみたいに同音異義がある単語は一瞬『んっ?』って顔をされるので、本能的に使いたくないと思う単語ではありますね。あと米英語だし」と答えちゃう程度にはあきマニアなんですかっこ以上駄洒落注意かっこ閉じ。ま、実際にはスーパーネオ非コミュな俺ですから、そんな自分の勉強のご相談を持ちかけたりなどというのはどだい無理な相談なのですが。しかも昨年のこの祭りであんまりにストレートすぎてblogにも書かなかったような凹む出来事があったから若干のトラウマがあるしね。そんなこんなで今回はたいしたテンションでもなく「授業休みだし」程度の気持ちで行ったんです。

他の人がこの祭りをどういう楽しみ方してるか知ったこっちゃ無いけど、あのねえ、俺様にとってのこの祭りの醍醐味は「如何に手際よく死にたくなるか」にあるんです。いいですか、「将来の夢は何ですか?」っていう質問に対して「はい、あわよくば誰からも見えない余剰次元にくり込まれたいです」って答えるしかないタイプの人間にとっては、院生のやる昨年のパワポを使い回した理論の説明にも、研究室でお茶を飲みながらの交流にも糞の意味もないんです。リア充様やら院生様の輝ける御尊顔を拝見して、「ああああああああああああほんっとうにお前はコミュニケーション力が足りないな足りないな足りないなそういうハンデハンデハンデハンデがあることを自覚自覚自覚しろこんな定性的な理論説明を聞いているくらいならお前はやるべきことをやれいいからやれ読むべき本を読めゲージ場の量子論だ手元にあるだろうさもなくば死ね死ね死ね死ね死ね死ね」っていう気持ちになることによってやる気を補充するのが正しい祭の服用方法なんです。今年はたまたまというか、理論の説明の定性的な部分が下手にわかるぶんかな、そういう責め苦がやたら早くいらしたので途中でさっさと退散してきたのです。さて、そろそろボクもお勉強に戻ろうと思います。こんな文章を書いてる場合じゃないですからね。まずは布団をかぶってぬいぐるみと交流することから始めようかな。