遠藤周作 『ピアノ協奏曲二十一番』

短編集。わりとあっさり読めてしまったけど、中身はうーん、重い意味で幻想的とでもいうのか、まあその科学的でないとかそういった感じの話。人の「罪」「悪」というものを戦争などを題材にして浮き彫りにしていく。作者のキリスト教の文脈なんかも踏まえながら読むととてもシリアスだし、現代作家の書く本だから自分の体験を作品に落とし込んで共感するのもわりとしやすいと思う。

ピアノ協奏曲二十一番 (文春文庫)