野村美月 『”文学少女”と繋がれた愚者』

前巻をあんだけこき下ろしといて続巻を1週間で買ってくる俺は恐らく、ななせもびっくりなツンデレ。CVはもちろん釘宮。


んで、和服はやっぱり貧乳に限るよな!でお馴染みのこの巻ですが、
なんか凄く良かったよ。俺が武者小路実篤『友情』を読んだばっかりだからかも知れないけど。
六章以降終盤の主題がしっかり書かれてるし。
「見立て」に演劇を使うのはまんま過ぎてある意味卑怯かもしれないけど。


個人的には『友情』のテーマって、主人公が最後裏切られてどん底で「ぐがぁっ」ってなりながら、それでもそれをバネに一層の向上心を見せ、地位的にも恋愛的にも上に行ってしまった大宮をなりふり構わずに追う、それが逆説的な一層の「友情」だ、ってとこだと思ってたので、大宮を苦悩の裏切りの存在としてメインに持っていく、って言うのは個人的には新視点だったかもしれん。というかそういう読み方があるのに気付かない、って辺り俺の読書の浅さが透けて見えるな。あんまり乱読するのも考え物です。

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)