111122-27

 mixi日記に書いたやつの転載だけど、まあ書かないよりましか。
 修論、書いてるんですよ。嘘です。書いてません。50P強の論文を纏めようと思って色々読んでて「そろそろ纏めようかな」って思ってたのが、丁度アメリカにいった頃、半月くらい前だったんですけど。で、それで、アメリカに一緒に行った阪大の同級生と話してたら、どうやら同じ論文を読んでたらしくて。で、まあ、大層出来る人なので、ちょっと疑問に思ってたことを訊いたら、お答えを頂いた後に「んなことも分からないなら、どこ読んでたの?」的なことを言われて、プリンストン大学のJadwin hallでぶんぶくれcmizunaさんになりまして。以降、まあもう2本ほど長めの論文を読んで(ちなみに、それを読んで分かった、俺の本当に訊きたかったことの答えは「個別のknot毎にプログラムを走らせて三角分割しろ」でした)、今それを踏まえて纏め直してる、ってとこです。もう1ヶ月くらい自分のファイルを開いてなかったので「どこ置いたっけ?」ってなりました。それは「修論を書いてる」とは言わない。
 それで、その修論の原稿っていうの、TeXっていう組版システムを使ってるですよ。TeXをする度に、嘘のコマンドをでっち上げられるので、俺は楽しいです。で、そのTeX、あくまで組版なので、例えばつまり、なんか改行するのに、原稿に改行入れるだけでは駄目で、ファイルの最初に「\newcommand{\Shine}{\\}」っていうおまじないを唱えておいた上で、更に改行を入れたいところで「\Shine」と唱えるとようやく、それを紙に打ち出したときに改行として反映される、みたいなシステムを使ってるんです。お陰で俺の原稿の一行一行の最後には\Shine \Shine \Shine \しね \しね \誌ね \死ね \死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇ!って書いてあります。\死ね
\死ね
\死ね
\死ね
 まあそんなわけでこのTeXWYSIWYGじゃないので、いちいち改行を入れるにも、それっぽいコマンドを入れて「ちゃんと改行されてるかな?」なんて確かめなくちゃいけないわけです。ままならねーですよ。特に、俺が使ってる{jsbook}とかいう書式、なんか隙あらば空白のページを入れてくるんですよ。これをどうにも消せない。タイトルを入れれば、その後には空白が1ページ。全体の概要を書けばその後には空白が1ページ。関係ない蟹の写真を入れれば、その後には空白が1ページ。まあどうせTeXのことだから、なんか適当な呪文を唱えればその空白ページも消せるんでしょうけど、こちとらMPが足りてませんので(アメリカで色んなものにうんざりしたせいです)、そんな呪文は唱えられませんということで、そちこちに無駄なページが入ってるんですよ。
 この無駄ページ、小説の遊び紙みたいだなと思って。あの、本の最初によく入ってる、何も印刷してない紙。普通は紙質を本文とは変えるわけですけど、なんか、同人誌とかでは、遊び紙とかそういう装丁に凝った本とか特によくあって、そういうの俺もわりと好きなので、まあこの駄ページが偶然とはいえ入ってるのも、ちょっと悪くないなっつって。更に言えば、この遊び紙の他に、よく小説とかでは、かっこいい名言が文頭に入ってるじゃないですか。ここの無駄ページで、それが出来たらもう、俺のテンションだだ上がりだな、っつって。俺の中二心が溢れ出して止まらないなっつって。

わからない。だけど、スピードをゆるめ、世界に溶け込みながら歩くことはできる。
───Cuffs 『Garden』

とか、好きなエロゲのテキストを入れたいじゃないですか。まあでも、駄目だなと。さすがに。あと、それはそのうち出す同人誌でやればいいことだし、と思って諦めてたんですけど。
 ところがですよ。それがその、アメリカで読み始めた110Pの論文、結構若い著者が単著で書いてるやつなんですけど、その目次の下に

You can leave your hat on.
───Randy Newman

って書いてあって。───あれ、やってるやつ、いる? SI・KA・MO一流級の若手で。そういうこと、やって、いいんだ?
 というわけで今、KOTOKOの曲を聴き直している最中です。やっぱ『覚えてていいよ』の歌詞、ヤバいよなあ。『Wing my way』辺りも。