おつかいイベントしっぱい! 略しておっぱい!

 こないだの週末に、世話になってる教員からメールが来て。えっと、「木曜に東工大でやるセミナーに行く気はない?」みたいな感じ。そのセミナーで喋る人が、俺ら(俺とその教員)の研究してる内容に近いことをやってる人で、特に先月くらいには、プライベートにメールが来て議論をするくらい、っていう人だったし、あと内容も気になる話だったので「ぜひぜひお願いするにょ」と。で、明けた月曜に適当に移動手段を確保して。で、行ってきました。
 なんかね、その教員が俺にわざわざ打診したのは、もちろんセミナーの教育効果云々というのもあるんだけど、それ以上にそのセミナーで喋る人にご挨拶してこいという話らしいんだよね。特に、そのセミナーの日に、その教員が別件で行けないからっていう、まあいわゆる名代というやつですか。あ、そういうの知ってる知ってると思って。あれでしょ、自分の側にいる人も俺よりは目上だけど挨拶の相手よりは身内側に扱うことによって、敬語の高さが自分と相手の2段階じゃなくて3段階を使い分ける、幸田文が幼少の頃に苦労したというアレでしょ? と思って。
 まあ、東京ね、行きましたけど、行ってももう大して思うところは無いね。朝早く東京に着いて、空いてる時間に杉並アニメーションミュージアムとか行って。普通にそこのライブラリで『千年女優』のDVD見てから(無料で入れるとは言え、一応最後になんか買って帰ろうと思ったけど、あそこのお土産はびっくりするくらい何も欲しいものはないな。普通に入場料取られた方が気持ちよく金を払えるレベルって何だ。鈴木さん頑張れ)、昼過ぎに東工大に行って。そしたら、うちの研究所のポスドクがいっぱい聴きに来てた。
 2時間×2のセミナーの後半が、その用のある教員なんだけど、まあ前半の方の2時間が終わって、休憩時間に、普通に俺に名代を頼んだ教員が東工大に来て。なんつうの、その予定ってのが東京の他の大学での講演だって言うから、普通に来れたらしいんだ。んー、と思って。まあそしてその教員も、残りの休憩時間を、色んな人の雑談に耽っている。今度の研究会の話とかな。俺はと言えば、誰が誰かもわからず、その教員らの雑談を横で聞き流しながら携帯弄ってるんだね。10回くらいmixi見た。誰か新しいこと呟けよ(マイミク5人)。
 んで、実際セミナーが始まって、でこういうセミナーってトークプラン、まあ目次みたいのものを最初に言うのが研究者としての礼儀みたいなもんなんだけど、それを黒板に書いた次の瞬間に、「時間の都合で」なんて言いながら、セミナータイトルの後半の「M-theory」っていう部分に思いっきり斜線引かれちゃって。「今日は主にゲージ理論で閉じた話をします」とか言われちゃって。「オウフ……」って呟くしかないよね。だって、俺が楽しみにしてたの、そのM-theoryの方だったから。まあ残りの部分、その喋る人が書いた論文を読んで予習してた話だったので、それは直接話を聞けてより理解も深まったところもあるんだけど。
 更に何が問題かって言うと、その喋ってる人、つまり俺がご挨拶をしてくるべき人、ね、さっきの休憩時間、俺の隣に立って、俺に名代を頼んでた教員と普通に雑談してた人、なんだ。なんて言うのかな、もう、「今更ご挨拶じゃねえだろ?」なんだよね。「さっきまで横にいたのを知らんふりしてて、今更、なに?」なんだよね。うーん、なんつって。セミナーが終わった後に、名代を頼んでた教員に「えっと、ご挨拶してから帰った方が、いいんですかね」「いや、もう、いいよ」なんつって。そのまま普通に東工大を出て。翌朝には京都にいて、昼からのセミナーに間に合ったよね。何だろうと思って。