-110419

  • 文献発表
    • 発表原稿を用意していくものの、教員の1人に聞いて貰ったところボッコボコに。

 その、発表練習を、いつも世話になってる教員に聞いて貰って。というか、途中から発表の体を為さなくなってグダグダでしたけど。で、あんまりグダグダになったところで、さすがに教員が「休憩にしよう」と。で、その教員の個室でやってたんですけど、共用の休憩室みたいなとこ、お湯が用意されてたりするとこですけど、そこに、「先に行って、コーヒー淹れてて。僕はメール読んでから行くから」と言われまして。まあメールも読むんでしょうけど、主に俺が立っていたところ周辺に念入りにファブリーズを振りまくのが主な用事だと思いますよ。そういうわけで、マグカップとコーヒーフィルタペーパー、それにコーヒーの入った小袋を手渡されて、休憩室に一人で向かいました。まあ俺、その休憩室とかあんま使ったこと無いし、そこでコーヒー淹れるのとか初めてだったんですけど。普段はコーヒーと言ったら、飲みたい時に外に出かけて犬の糞を一つまみ拾ってくるところから始まるやつしか飲んだこと無いですし。
 で、その休憩室に行って、コーヒー淹れる用具のある辺りに着いて。で、コーヒーの小袋を持ち替えた時に「あれ?」と思うわけです。なんか、俺が想像していたのと、手触りが違う。具体的には、コーヒーの粉が入ってると思ったのが、豆っぽい手触りがするっつうか、コーヒー豆だ。で、俺、コーヒーを豆から入れるのって、完全に初めてで。で、更に。そのコーヒー用具一覧の所に、見たことのない形をしている器械があるんですよ。そうさねえ、TENGAくらいの大きさの筒状の容器、まあだけど木と金属から出来てる、かなり趣味のいい感じに古びた容器ですけど、そっからまた金属のハンドルが伸びているもの。いや俺、ほんとにこの器械を見る(ダジャレじゃないです)の、初めてで。覗き窓みたいのがあって開けてみたら、そのハンドルを回すと中の歯車みたいので何かを押しつぶす感じになっていて。「いくらTENGAくらいの大きさの容器とはいえ、これにチンコ入れてハンドルを回すと、多分痛い」と思って。「コーヒーの用具の所にあるのだから、これはコーヒーを淹れるのに使う器械か、コーヒーを淹れるのに失敗した大学院生を叱るために教員が使う器械かのどっちかだ」と思って。どっちにも使うんじゃねえかな。
 そう、これがコーヒーミルってやつだったんだね。しかも手回し式の。どんだけ趣味人なんだうちの研究室。ほんとに初めて見たんだけど。もう、完全に手探りで豆を挽くしかないじゃんか。近くに秘書さんもいて仕事してるから、なんか失敗したらすぐに感づかれて、コーヒーミルが第2の使われ方をする羽目になるな、と怯えながらだよね。いやいやいや、そう馬鹿にしたもんじゃなくて。そりゃ俺だって。ここに豆を流し込んでハンドルを回せばこっから粉が出てくる、くらいのことはわかりますけど。共用のものだから、その「粉を受けるところになんか敷く」とかそういうローカルルールがあった時に大変じゃん。「コーヒー淹れに挑戦する際は、失敗した時に備えて予めトイレでチンコを洗っておき、血の目立たない赤いぱんつを履く」とかさ。もう、完全におっかなびっくりでゴリゴリ豆を挽くわけ。確かに粉も出来上がるよ。出来上がるけども、なんだろうこの手探り感、と思って。まあヒントは「天井からぶら下がるバナナ、棒、踏み台」のセットですよね。
 そんでどうにかコーヒーを淹れられるかな、というところで、その教員も休憩室に着いて。まあ開口一番「それじゃ粉は1人分だから」とか駄目出しはされてますよ。そうこうしてる内に、またアホみたいに俺から冷や汗が出てきて。あんまりな勢いで汗が出たから、教員もびっくりしたんだろうね。「ポットはそこにあるから、別にお前が水分を吹く必要はねえ」って思ったんだろうね。
「え、cmizunaくん、なんでそんなに汗かいてんの?」
「いえ……」
「発表練習したから?」
「むしろ、コーヒーを淹れることに関してですね」
「え……」
で、コーヒーミルの使い方を覚えた話ってのは、お勉強日記に書いてもいいものかね?