100415-16

  • ぺすきんぜみ
    • 木曜。どうでもいい野次を飛ばした。
  • ぽるちんぜみ
    • 金曜。思いの外に進まないものですな。来週発表なので捲く。
  • 速報
    • 重力を考えないミクロスコピックな理論がある領域にあるとするとその自由度は全部境界の膜の上にあって、それをくりこみ群とかと同じアイディアで内側に向かってintegrate outしてやると、その外に出ちゃった部分が熱力学的なマクロな力としてニュートン重力が出てくるよ、量子重力なんか要らんかったんや、という話? ここまでに出たセミナーとかと違ってSUSYみたいに完全について行けないってことはないけど、そういう風に誰も置いていかずにしかもこう野心的な話題だと、質疑応答がお祭りですな。
  • 英語の宿題
    • 先月の卒業実験のレポートを3Pくらいに英訳しながらまとめた。知らねえよ。
  • がいしたけうち
    • 遅々として進まぬ。E8からE7を作ってE6を作ってF4だかを作る最中、だったかな。

 どうも。cmizunaです。去年の夏からいつ「ドッキリだよ」って言われんだと思ってたら、なんか何も言われないまま4月を迎え、そのまま研究室のHPに俺の名前なんかも載っちゃったりして、「……さては俺、院試受かったな」などと呟く日々を送っています。まあそんなこんなでめでたいんだか酸素の無駄遣いなんだか知りませんが、俺も大学院生ですよ。ここまで来ると勝手に自分で勉強してりゃいいというものでもなくて、そうね、二割、自分の体を京阪電鉄の端から端に例えると出町柳から七条くらいまで、もう学生じゃなくて研究者になったようなもので、そうなるとなんつうか、その、構成員としての自覚(笑)的なやつがどうしても俺を襲いますね。あんまり得意じゃないんですけど、そういうの。
 そんなのの一環として、大学の中に一つ、自分専用の机ってのを貰いました。ごめん、ちょっと嘘ついた。というか、俺が所属してるとこの扱いがちょっと難しくて、そっちの方はそっちの建物の中にも一つ机を貰ってて、普段授業やってる方の建物にも貰ってるから、机二つあるんだ、俺とか。まあたぶん駄目なんだけど、机は余ってるし俺はまだわりと周りと仲良くしてるからいいじゃないですか。で、今日はその、授業やってる方の建物にある机の話。それがある部屋ってのが、だいたい同じ学年の似た専攻の人たち20人くらいと机を並べてるんですよ。院に入ってとる授業がまた増えて、大学にいる時間もみんな長くなり、まだ始まって一週間くらいでもう自分の机をちゃんと自分の使いやすい城としてるようですな。物理の教科書を並べてみたり、ラップトップPCを使いやすいようにしたり、物理に関係ない小説を並べたり、三段ある引き出しにびっちり生肉を敷き詰めて「くけっ、くけくけっ」って言ってたり、まあ色々な人がおりますよ。で、俺の机ってのが、ちょうどすぐ真後ろにでっかいホワイトボードがあるとこなんですよ。くじ引きで席は決めたんですけどね。んで、10日くらい前、初めて俺らの学年がこの部屋に入ったときに、そのホワイトボードの下辺、マーカーとか置くとこですよ、そこに、10cmくらいの美少女フィギュアが落ちてたんですよ。食玩サイズより1まわり大きいくらいね。まあ前の学年の忘れ物っちゃ忘れ物だし、そのまま2日くらい置いといたんですけど、ま、そういうの、他の人も気づくでしょうよ。そんでまあ、ふとした拍子に同級生がそのフィギュアを俺の机の上に移動させますわな。まあ学部の頃から一緒に勉強してる人達にはいい加減俺のご趣味の程もバレつつあるわけで、その同級生もからかい半分みたいなつもりだったんでしょうが。ま、別に俺も特別そのフィギュアが欲しかった訳じゃないですが、ホワイトボードのマーカーのゴミまみれになってるフィギュアを見てるのはわりと真剣に居たたまれなかったわけで、俺のところにお迎え出来るならそれはいいと思って。あれですよ、道に捨てられてる子犬に優しくする不良と同じ気持ちでやってることですからね、対象が無機物にも向くぶん俺の方がよっぽど器がでけえですよ。だから美少女フィギュアを愛でる俺に惚れろ。まあ、それ以来俺の机の上にそのフィギュアはあります。
 で、そのフィギュア、単体では俺もそれが何のキャラかわかんなかったんですけど、これまた用意周到なことに、たぶんフィギュアに同梱されてたのかね、キャラ説明カードも脇に添えられてまして。えー、ご紹介しましょうね、鉄道むすめシリーズから、銚子電鉄にお勤めの外川つくし嬢とおっしゃるそうな。それを見たときに、ちょっとだけ俺のテンションが上がるわけ。銚子電鉄と言えば数年前に経営難になった時に濡れ煎餅を売って凌いだ、とかいう伝説はwebにいれば記憶に新しいところだし、特に俺は千葉ロッテが好きだから、その時に小林雅英がキャンペーンで宣伝してたから印象強いし、あと先月死にたくなったときに、yahoo 路線図検索で出発地点を最寄り駅、行き先に「海」とだけ入れて検索したら、まあたぶん50音順かなんかで銚子電鉄の海鹿島(あしかじま)駅かなんかへの経路が出て、そのついでに銚子電鉄をわりと最近調べたりしてたから、「おお、銚子電鉄の子か」なんつって、「銚子? どこ?」とか言ってる、そのフィギュアを俺の机に置いた同級生に「犬吠埼とか。銚子電鉄マジ熱いっすよ」とか説明したわけです。乗ったこともねえのに。
 その様子を見ていたのが、院からうちの大学に来た素論の子、しかもその所属は俺と同じ建物の人なんだね。俺と一緒に行動することが結構多いんだけど、こないだ二人になったときにいきなり、「cmizuna君って電車好きなんでしょ?」とか言われちゃったよ。違う違う、鉄道むすめを「鉄道」と「むすめ」に分けたら、俺が好きなのはむしろ「鉄道」ではない方ですよ? 「シミーズ」「むすめ」ならどっちを選ぶか迷う。まあそういうわけで「いやいやいや、全然電車とか詳しくないよ、そりゃ東京のごっちゃごちゃの路線図とか見てたら普通に楽しくなったりはあるけど」とか答えたら「やっぱり!」って無理矢理墓穴に落とし込めようとされたりしてますので、こうなったらいっそこれを切っ掛けに電車好きになるのもありなんじゃないかとか色々あります。とりあえず銚子電鉄に乗りに千葉に行く、というのはかなり楽しそうですよねー。