ラブひな大学の近くに泊まってきた

 先週末の土曜日、23日ね、KOTOKOのライブが武道館であったじゃないですか。しれっと感想を書いてポストしましたが、まあつまり俺それ行ってきたんですよ。京都からね、深夜バス使って。今回はその話。見てきたもの1つ1つの細かい感想はわりとtwitterに書き残したことが多いので、それを挟みつつ(Powered by twtr2src)こっちはまあ全体の流れとか。そんなわけでレッツあづま下り。


 そもそもこのライブ、行くつもりがなかったというか。んー、正確には、俺の行動圏内に東京という選択肢がこれまでなかったというのが近いですかね。おいそれと行ってこれない場所としては東京も沖縄もミンダナオ島マヨイガも二次元も等価、というか。いや二次元は行けるんですけど、戻って来れないしね。でもまあ東京に関しては、よく考えたら行けるんですよ、東京の1つや2つや第三新東京市くらい、簡単に。京都に引っ越してきてからは陸続きですし。この陸続きっていう言葉は俺みたいな北海道育ちにはたぶん結構重要で、そう、たしか去年の今頃くらいに、地元の友人がいきなり「東京に来たついでに京都観光しに来る」っつって2,3日泊まりに来て「え、一旦海さえ越えちまえば道民はどこまででも"ついで"で行けますか」って思ったこともありますけど。だからまあ、脳のどっかでは東京も行けるところだってのはわかってたはずですが、まあそれに気付かないふりをしてたわけですな、俺。おそらく東京を俺の行動圏外に置いた理由は、「行けるんだったらコミケその他イベント全部行きたくなって際限なくなってヤバい」つって俺の脳内理性のブレーキ(りせ子と申します。筋骨隆々です)が踏ん張ってたおかげですけど、まあ今回ので完全屈服ですよね、りせ子。「りせ子、もうお嫁に行けない……」とすんすん泣きながらシャワーを浴びてます。どんなに擦っても自分の体が穢いものに思えて仕方がないそうです。お前がお嫁に行けなくなったおかげで俺は東京に行けるようになったわけや!(駄洒落の酷さをエセ関西弁に押しつけるメソッド)
 じゃあ今回はなんで東京行く気になったかというと、まあ完全思いつきですよねー。2週間くらい前にいつも通り一人でPCに向かいながら飯食ってたんですけど、その時たまたま積んでる録画アニメが無くて、3年くらい前のKOTOKOライブDVD観てたんですよ。で、行きたくなったの。はい。こんなん完全に思いつきで、別に特別暇なわけでもなく、まあ金曜の夜に京都駅出て東京で一泊して月曜の朝に京都駅に戻るだけの行程ですから、往復手段と宿泊かのどれかでも面倒が起こるようだったら行くのやめちゃおうと思いながら色々手配してたわけですけど、まあ何の滞りもなく深夜バスとかとれちゃうね。その、一応ツアーバスじゃなくて高速バスにしようとかいうのはありましたが、その他は京都と東京を繋いでくれれば何でもいいわけで、えっと、1列に4人席を並べる普通の車体(だから、2人席が通路はさんで左右にあるやつね)を使う路線がこれ大体片道5,000円くらいですか、それにしました。具体的には近鉄のフライングスニーカー。JR系列じゃなくて近鉄を選ぶ渋さに濡れろ。ぢゅん。んでその次は宿屋ね、どこぞの旅行サイトに日付と1名様っての入れて武道館近くで安い順にとれる宿泊施設を並べたわけ。そしたら一番安いのでそこそこちゃんとしたビジネスホテルが出て、次に出てきたのが、もっそい風情と歴史ありそうな旅館なのね。なんちゃら文化財指定とか言って。もちろんこの条件に引っかかるホテルとか自体は一杯あんのに、え、その中で2番目に安いのが文化財なの? というわけでそこを一泊押さえましたな。まあ、後から調べてみると、修学旅行生とか外国人客とかがよく泊まるようなとこらしいんだけど。え、何故そういうの予約とる前じゃなくて後から調べるの? そしてそういう古さ自慢みたいの京都にいればいくらでもあんじゃね? いいんです。そしてKOTOKOのライブチケットね、一番大事、これも公演2週間前にして良いことなのか悪いことなのか、普通にとれちゃうね、S席。さすがに2階席の一番端も端だったけど。まあ何の滞りもなく予定が組み上がっちゃったんだから仕方ない、東京行くしかないですよ。んで、空いた時間分の東京の行きたいところね、なんつうか、観光地をぶらついて食い歩いたりとかいうのは苦手ですから、博物館とかのピンポイントなのばっかりになりましたけど、そういうのの交通機関調べて、それで大体準備は終了ですかね。荷物は普段使いの肩掛け書類カバンと、着替えが入ったハンドバッグくらいのもんですな。

 
 そして出発する金曜の夜ね、もう急にめんどくさくなってきちゃって。しょうがないから京都駅まで行くんですけど、そこでtwitter見てたらなんか、どうやら『Garden』ってエロゲのパッチが出たらしいということまでわかるわけ。このゲームについての俺を含めたエロゲオタ共の思い入れと、このようやく出たパッチの意味に関してはまあ筆舌に尽くしがたいものがあるんですけど、まあ喩えるならそうだな、いま突然千葉ロッテ大塚明の肩が完治したくらいの大事件だと思いねえ。無敵か。だからもうこの期に及んで帰りたいわけですよ。家に帰ってあのアイの庭にボクは向かうべきなんです。でもまあしゃあねえ、そんな思いをどうにかこうにか抑えて深夜バスに乗り込むわけです。まあ金曜の夜に東京に登る線なんかオッサンだらけで満席ですわな。「1列4人車は安い上に乗客が少ない時は隣の席まで占有できて1列3人の車よりむしろ楽かも!」なんて思ってたのがもうアホみたいね。まあ4人席の場合、最低限男の隣の席には男、女の臨席には女が配置されるわけで、もちろん美少女のcmizunaさんの横にはこれまた美少女が乗るわけですが、この隣の美少女、以下クソオヤジと呼称しますけど、発車後も、このクソオヤジがいびきかいたりとかするわけです。そしてなんでかわかんないんだけど、俺の席の近くの人、誰も座席のリクライニングを倒さないわけ。そんなん誰も寝れるわけがないじゃないですか、もう。近くのクソオヤジAが身じろぎをしてはその近くのクソオヤジBがため息をつきーの繰り返し、クソオヤジがばよえ〜んばよえ〜んですよ。それに加えて道路の揺れががっすんがっすん響く状況のまま、休憩は発車後1時間後にあって以降全くないので、その尻は痛いは喉は渇くわの甘めの地獄絵図のまま、翌日の朝6時前、東京着ですよ。

  • 19:52  ぼちぼち京都駅向かいますか。夜行バスでおら東京行くだ。
  • 19:54  問題はねー、東京に遊びに行くのねー、今になって面倒くさくなってきたんだよねー。
  • 21:27  京都駅で深夜バス待ち。良い感じに眠くなってきた。
  • 21:30  京都駅でパツキンの妙齢外国人女性がスキップしてらした。存分に京都を楽しんでいただければこれ幸いに御座る。
  • 22:55  深夜バス休憩ちう。まだ三重とかそのあたりやんなー。もちろん全然寝れず。ファインマングラフの暗算が進むばかり。
  • 22:58  つか周り誰もリクライニングを使おうとしないのはなんなの? 釣られて尻痛いんだけど。
  • 05:44  深夜バス室内灯が点いた。もう東京駅着きますな。なんだかんだで飛び飛び二時間くらいは寝れたかも。

 えー、予めの予定通りガラガラの山手線に乗って、まずは御茶ノ水駅に行きました。駅からほんのちょっと北に歩くと東西に神田川が流れてて、その上を架かる橋の上から東を望むと、ちょうど日の出が見えてちょう綺麗だったんですよ。もうこの旅の前途を占うような風景じゃないですか。まあ問題はね、俺が行きたかったのは駅から南の方にある朝までやってる風呂屋で、なのに駅前にあった案内板の見方を間違えて北に歩き出しちゃってたことなんだよねー。20分くらい歩いてから「この辺じゃないのかー?」なんて立ち止まって携帯でGoogle map見てたら、まあ近くのガソリンスタンドからオッサンが出てきて「ああ、ちょっと向こう寄ってくれないかな、ほら、ここ鳩用にパン屑撒いてるでしょ、でも君が怖くて近寄れないみたいだから」なんて怒られてながらさ、どうやら自分が完全に方向を間違えてることに気が付いて元の道を戻りだしました。そっから先はぐるぐる御茶ノ水の周りを歩き回りましたけどもー。一応この辺で朝の6時半くらいでしょう、まあその風呂屋が8時に閉まるらしいってんで、そこそこ焦ってはいるんだけども、まあ歩いたら歩いただけこの辺はびっくりするくらい大学があるね。たかだか小一時間も歩かないうちに、順天堂の方向に歩いていって戻ってその横に医科歯科大がありやっと正しい方向に向かい始めたら明治大を見つけそれがいつの間にか日大になってる。激戦区か。っていうかアレだよね、この後でも思うことだけど、東京って繋ぎの場所がないよね。どこ行っても著名な地名がついててそこの特有のイメージがあって、そのマップの端っこまで歩いていって外に出たらもう別のマップの端っこにいる感じ。さっきまで御茶ノ水にいたのに一本道を渡ると秋葉原にいたりするでしょう。その間がないというか。それはちょっとよくわかんなくなるよね。

  • 06:28  空がない街に着いて30分、僕は迷った。碁盤の目になっていない街は苦手だ。

 それでも7時前にはちゃんとその風呂屋に着いて、一っ風呂浴びましたとさ。まあ風呂に関しては江戸が本場ですから、ここは謙虚に皆様の動向を伺いながらの入浴でしたね。そこそこ盛況で、風呂出た後の休憩室みたいなとこもわりと席が塞がってた中、ぽつんと席を確保して水分補給してたら数人の団体さんが来て明らかに俺を見ながら「バラバラに分かれないと座れないなー」とか言ってたのですかさず俺は立ち上がりトイレの個室にこもったりですよ。なんで東京まで来て便所飯に勤しもうとしているの俺は。

  • 07:31  御茶ノ水風呂屋で風呂った。平気で北が上じゃない地図が街中に貼ってある東京恐い。

 そっから先は、一旦宿最寄りの水道橋でコインロッカーに荷物預けるついでにそこのマックで朝飯を食らい、で、新橋経由でゆりかもめに乗って、科学未来館か。9時くらい。開館の10時まで時間があったからぶらぶら散歩したりしてたんだけど、気が付いたら開館前に結構人が並んでるんだ。「いや、並ぶようなアトラクションとかあるか……?」と思いながらその最後尾について待ってたら、俺の後ろにも続々と人が並んで、開館の時にはなんかちょっとした列になってんだよね。何かと言うと、そのプラネタリウムで最初の回が3Dのやつでしかも解説が生放送らしいんだよね。それってそんないいものかいな、と思うんだけど、まあ他に並ぶ要素なんかないし。開館してチケット買ってからそのプラネタリウムも予約するシステムなんだけど、まあ普通に俺が並んだ時はその最初の生放送回は既に埋まってて、で、プラネタリウム自体にも2種類のプログラムを順番に放送してるらしくて、1つはその3Dでもう1つはなんか普通っぽいってんで、まあその3Dじゃない方だけさっさと予約して、その時間になるまで他の展示を見てましたとさ。まず企画展が「‘おいしく、食べる’の科学展」ね。うまみ成分がどうこうとか食品の安全性がどうこうとか、まあ身近なものを"科学"の目線で見せるというのはこの科学未来館のコンセプトも表すものだったのは間違いないんだけど、まあ協賛企業のマックダーナゥがどうやらかなり力を入れているっぽいぞ、みたいなのがじわりと伝わってくるわけですな。マックの品質管理は素晴らしい! とか結構推してくる。確かに俺もさっき新橋でメガマフィンを頂きましたし、マックダーナゥには大変お世話になってはいますよ、しかし別にマックに求めているのは手軽さであって、別に科学的なアレがどうこうとかはいいんじゃないの……みたいな気持ちも少しありつつ。まあ中で使われてる食糧自給率がカロリーベース計算なのからしても、やっぱりそういうポジション的なものは隠せないよね、というのが企画展の感想ですかねー。嫌な客だな。他の常設展はそうね、「未来すげー」「日本の技術すげー」っていう雰囲気を作る、特に子供にわかりやすいように、という配慮を凄く感じるところでしたね。新素材がどうこう超伝導がどうこう量子コンピュータがどうこうとかね。俺みたいなのから見ればどの展示の説明にも文末に「こんな凄いことやってるからもっと研究費くれ」みたいな文字が浮かんできたり来なかったりするわけですが(cmizunaさんはこの科学未来館が向いてないんじゃないかな?)、まあそれでも面白いところではありました。3×5が計算できたから量子コンピュータは実現可能なんだって。へー。これがカミオカンデのホトマルなんだ。へー。これがしんかい6000。へー。などなど。そしてなんと言ってもアシモですよ、アシモ実演。あいつ天才だな。ちょう面白い。バランス制御がどんだけ大変かというのが今回のテーマで、歩くどころか両足浮かせて走ったり、サッカーボール蹴ったりしてるのは純粋に「それはすごい」なんだけど、それより多分全然技術としてはレベルが低い、「ただ歩く」という動作と、あと実演する1つ1つのパフォーマンスの間に挟む細かいやつ、客の拍手に頭を下げたりだの台詞に合わせて腕を振ったりだのという細かい芝居みたいなのが、もう面白くて仕方ない。あの、だれかアシモに関しては真剣に形態模写を練習した方がいいですよ。背筋を垂直にして膝の回転で歩いてる感じとかちょうキモかわだもん。俺がコスプレするとしたらあれだな。ほんと、これは見に行った方がいい。そんな感じでしたかねー、科学未来館。わりと自分でスイッチを押して動作させる展示が多くて、1人で行くとどうしても尻ごみしてしまうというか、なんつうか楽しそうにスイッチぽちぽち押してる子供の中に混じって楽しむには複数人で行った方がいいかもですな、というところ。ちなみにこの科学未来館ゆりかもめテレコムセンター駅と船の科学館駅の中間くらいにあるので、ゆりかもめ名物である声優がやってる駅構内アナウンスを行きと帰りで2種類聴けるというナイスロケーションです。テレコムセンター駅とか水橋かおりだし。誰でもトイレ。

  • 09:23  科学未来館の開館待ち。つか本来俺なんか、観光でここ来るんじゃなくて、研究者として来れるよう頑張るべきなのではないか。寂しくなってきた。
  • 09:27  子供の頃に夢見てた「チューブの中を自動車が走る」というのは21世紀になっても実現しなかった、とかよく言うけど、俺みたいな田舎ものからしてみれば、ゆりかもめ芝浦ふ頭から台場あたりまでの風景ってあれそっくりに見えるけどね。
  • 09:36  科学未来館ロッテリアにインテリア的に本棚があって、『MIND HACKS』とか『ゲーデル・エッシヤー・バッハ』が並んでる……エロいラインナップだ……
  • 11:15  ASIMO映像で観るより超キモかわいい。あれのコスプレとモノマネって誰かやってんの? むっちゃ練習したら相当センスいい笑いになるぞあれ。卒業式に向けて誰かやりませんか。
  • 11:44  科学未来館カミオカンデの展示で、健在の頃の戸塚さんのインタビュー動画が……。うあ……そういう不用意なのは、なんか駄目だ……
  • 12:31  端っこに一人陣取るプラネタリウム 手の届く高さに照らされた星
  • 12:32  つかストーリー性のないプラネタリウムなど寝るしかない。

 次はまた都心に戻ってきて、東京ドームの野球体育博物館ですね。プロ野球の博物館。ここは特に、ですかねー。いま現在のプロ野球、特にWBC周りの展示と、それ以外だとものすごく古い戦前戦後とか新しくてもONがどうこうの辺りくらいまでしかなくて、なんかその間くらいの展示が全然ないように見えて、うーんというか。じゃあ例えばだよ、「『まんが道』博物館」ってのがあって喜び勇んで入っていったら、満賀道雄才野茂の高岡時代と上京して初めて下宿した両国の二畳の部屋の間取りが事細かに書いてあって、そのあと急に時代が飛んで鈴木氏が逆立ちのカバを描く場面しかなかったら、君はどんな気分になるかな? 「『白魔来る』は!?」そうでしょうそうでしょう。「テラさんの兄貴分的な役割の影にあった苦悩は!?」ボクが言っているのはそういうことですよ。仮に明日たかはし智秋トレーディングカードが発売されたとして、いざ買ってみたらAice5結成前までとsabra以降のカードしかなかったらどんな気分になる? 「堀江さんと組んだことと、アイマスコンシューマ化でアクセシビリティーが格段に上がって自慢の歌唱力が認知されてきた頃のが!」「ヤッターマンの映画のエンディングテロップでたかはしさんの名前を見た時の感動は!」ってなるでしょうよ。東京ドームはそんなです。そんな。
 そこを出たのが15時くらい、サイゼリヤで伏し目がちにクラブハウスサンドを貪り食ってから徒歩で一旦宿にチェックインして、すぐに武道館へ向かいました。まあ武道館の感想はそっちがあるのでそれは略しますが、まあ基本的には幸せいっぱい夢おっぱいですよね。浮き足だったまま宿に戻りました。チェックインの時は急いでたのでしっかり見れなかったんですけど、お部屋はその風情のある和室六畳間、床の間に違い棚やら掛け軸やらちゃんとあるとこね。旅館の人も親切で良かったですよ。具体的にどのくらいの親切さかというと、そんなに広くもない宿の中で一度チェックイン時に部屋を案内されたのにも関わらず武道館帰りに自分の部屋を見失い、1階と2階を繋ぐ階段をうろうろしてる内に思いっきりスリッパがすっぽ抜けて階下に飛んでいき「あーあー」ってなってるしょぼくれcmizunaさんを見かねて「お部屋の名前はどちらでございましょう」「〜の間です」「でしたらこちらになります」「覚えが悪くてすいません……」なんてまた部屋の手前まで連れて行き、挙げ句大浴場の使い方を再レクチャーするという如才の無さぶり。

  • 15:36  何故俺はこんなに急いでサイゼリヤクラブハウスサンドにかぶりついているんだ……?
  • 16:02  宿チェックインした。良さげなところだが、とるものもとらずまずは武道館へ行かねば。
  • 16:45  武道館着いた。あらかたグッズ売り切れてんなー。いつもお布施のつもりで買ってるので、売り切れてたらそれに越したことはないか。
  • 20:44  KOTOKO武道館ライブ終わった。古参ファン大勝利過ぎて泣けるセットリスト。
  • 20:45  Shooting starのあの変な振り付けってまだ生きてたんだな……としみじみ。
  • 21:28  貰ったCDのPleasure×Pleasureを今更Pleasure×Pressureに空目し、「確かに限界打破もそういう曲やったしな……」と一人納得するなど。
  • 21:32  そして、あすなろをあなるに空目した。思いの外疲れてるんだよメグ姉ちゃん。
  • 22:01  宿戻った。久々にテレ東系列が観れる環境にあるが、今日ってテガミバチくらいか。宿の雰囲気を優先したらエロチャンネルもないし、ふんだりけったりである。


 2日目。日曜。プリキュア観てたら予定よりはチェックアウトは遅れたんですけど、東京メトロで目黒に行ってちょっと歩いたところにある目黒寄生虫館に行きました。標本とかパネルとか結構いっぱい並んでましたけど、かなり小綺麗で結構賑わってたので、まあ真面目寄りな博物館という感じで特段怪しげな感じはなく、あと基本的には病気を起こすものの話が多くて、そういうので別段何かが笑えるとかはないですねー。生食怖いね、くらいしか。

  • 08:36  久々にプリキュア観てるけど、すっげえ殴る蹴るだね。肉弾戦だね。
  • 08:51  枕詞とか序詞みたいに、予想通りの定番台詞がぽんぽん出てくるね。
  • 09:25  日常のどうでもいい違和感を短編推理マンガにでっち上げる技術に関して、一時の青山剛青の名探偵コナンは、俵万智が短歌を詠む技術にも似ていた。
  • 09:48  いかがかね? この、スキャンティー伯爵が開発した、エロティカスキャンテイの履き心地は
  • 11:27  目黒寄生虫館見てきた。生食こえー。

 山手線に乗って昼前くらいに上野は国立科学博物館です。まあここに関しては一応高校の修学旅行で来て自由見学したことはあるんですけど、「ここはどういう経路で見ればいいの?」と迷ってる内に集合時間になったってことがあったので、とにかく時間をかけて見ようと、まあ閉館までの5時間くらいここに突っ込んでやろうという気持ちで来たわけですが、うん、5時間かけても見終わらないね。このレベルになると、600円で半日潰せてお得とかそういう問題ではないですよ。鉱物がどうこう生物の多様性がどうこう昔の人の生活がどうこう。まあ面白くなくはないですけど、興味あるとこだけ選ぶか、3日くらいに分けて見に来るのが正解でしょうねー。恐竜の化石とかやっぱすごいし。子供連れが多くて疲れたのもあるけど。

  • 11:40  みんなもふるって おっぱいおん!
  • 12:34  上野は科学博物館なう。元来地球に存在していた生物を科学へと昇華せしめたのは誰か。
  • 15:17  科学博物館。昼前からいるけど、閉館までに見終わらんぞこれ。そして俺より根気よく見入る幼児ども。がんばれ。
  • 15:18  ダイオウイカの剥製。なんか思ってたのより小さい。俺の想像の中では50mくらいまで育ってたのに。残念。
  • 15:43  科学博物館のレストランでハンバーグをいただく。恐竜の足跡の形をしたハンバーグ、という趣向を凝らせたメニューであったが、これはもしやお子さまランチ的な位置づけにあるメニューだったのか。スパゲッティとかついてたし。スパゲッティ。
  • 17:07  国立科学博物館。五時間いて見終わらないまま閉館時間。そして俺は深夜バスまでの四時間をどう潰せばいいのだ。

 で、閉館して午後5時。こっから深夜バスまでの4時間の予定が全然埋まってなくて。何しようかねえと。一応東京に来たんだから、お仕事柄秋葉原行こうかというのは予定を立ててる時から考えてはいたんですけど、あんまり乗り気ではなかったんですよねー。今時webがあるから秋葉原がなんだというのも少しありますし、秋葉原を観光地みたいに扱う自分が許せるかどうかというのもありますし。だから、大学の実験室に置いてある同級生名義のメイドカフェの会員証を持ち出してみんなのためにポイントを貯めよう(各人が卒業旅行としてそれぞれバラバラに東京に行って、みんながみんなポイントを貯めて、最後に名義上の持ち主にプレゼントすればいいと思うんだよね。餞別に。そしたらあっという間にレベル7億とかいくと思うよ)ということもせずですよね。そもそも俺がメイドカフェなんか気軽に行った日には、英国ヴィクトリア朝時代がどうのこうのdownstairsがどうのこうのという話から始まり、最終的には「どの口がお帰りなさいなどと申すかおうこら」とか言いながらそこにいるメイド全員の鼻骨を金槌で砕き「ふ、ふびばぜん」って謝らせることになると思うので、まあだから秋葉原と言えばメイドカフェ、って言うなら別に行きたくないし、というのがすごくあったわけですね。でも実際問題として深夜バスまでの4時間が空いている。東京でこの時間に興味があるのはもう秋葉原くらいしかない。これはどうにかこうにか自分の変な気持ちに整理をつけて秋葉原に行かなくちゃいけないわけです。というわけで、その、観光として秋葉原に行くんじゃなくて、その京都四条ソフマップに行くのとか大阪日本橋に行くのとかと同じレベルの買い物として秋葉原を回る、っていうのならどうにか自分の中でも許せる言い訳だなー、っつって。そういや最近好きになったエロゲライターが昔書いたという官能小説がamazonその他では品切れになってて手に入らないが、この魔窟で探せば在庫が残っているかもしれない。これは良い言い訳だ! というわけで秋葉原に行きました。行ったところが、まあ紙風船とかソフマップとかトレーダーとかアニメイトとかとらのあなとか、俺は自分の言い訳に対して忠実に、ちゃんと買い物をするねー。アニメイトではその官能小説を見事見つけて店の中で小さめにガッツポーズしてみたり、ソフマップでアニソンのCD買ったりして、まあなんだかんだでとても堪能している。最後は半分観光気味にラジオ会館行きました。まあ昔からある、つったって中身は時代と共に変わってるので言う人に言わせればあれなんでしょうけど、電気街秋葉原らしい良い意味での雑多な感じを残す面白いとこでした。そうね、なんだかんだで楽しい街ではありましたよ。2時間くらい潰して、この街を出たのが19時。

  • 17:34  結果的に秋葉原に降り立った。まったく来るつもりがなかったのでどこに何があるかも知らないが、降りた今も特に用事は思いつかないのでなんとも。あえていうならamazon等で版切れになってるさいろー氏の『クラスメイト』は欲しいですが、この魔窟のどこを探せば。
  • 17:40  秋葉淀前。ほんとにみんなDSやってる。ボクもあの受波器に操られたい。
  • 18:21  ほんとにアキバのメイトに『クラスメイト』あったし。うっかり地下一階でガッツポーズ。
  • 18:58  ラジオ館も行ったし、だいたい秋葉原たんのーしたかな。しかし、真剣に探せば実験に使うタングステンフィラメントもあったのではという品揃えだったのだわ。

 深夜バスが出る東京駅に戻り、マクドナルドで飯を食いですな。深夜バスが出るのは正確には21:40でしたから、その時点で俺の東京タイムも残り2時間。一応最後の予定として考えてあったのが、皇居の周りの、東京の人(すげえ田舎くさい言い方になりましたな)がよく利用するというランニングコースをちょっと回ってみようというの。外周が大体5kmくらい、そこを走るわけです。で、東京駅はその皇居から見て3時の方向に隣接、まあすぐそばにあるわけで。で、5kmだったら歩いても1時間くらいの計算だし時間が余りそうなら行こうと決めてたところを、まあめでたく2時間あるし行ってみようかと。その、1日目の最初の最初にも言いましたけど、東京都心の距離感というか、各地名が持つイメージで隙間なく埋められてて繋ぎの部分がないという感じがほんとによくわかんないわけで、まあそういうのは歩いて掴むしかないですよ、実際。だからまあ、今回はわかりやすいし有名な皇居周りを歩いてみようというわけですな。しかしそう決めてはいたものの、大体歩くのにかかる時間くらいしか調べてないので、どこがいわゆるランニングコースかよくわかってなかったのですよ。で、ちょっと手間取って3時の方向にある東京駅からちょっと南側を回って有楽町、5時くらいの方向から皇居に向かっていくと外苑らしきものが見えて、この道を歩いてればいいのかな? とそっから時計回りに回り始めました。するとだな、わりとすぐのところで1回信号に引っかかるんだよ。「いわゆるランニングコースに、信号なんかあるもんなのか?」と思うわけ。後から調べてみるとこれが祝田橋っていうとこらしいんだけど。こっから先はgoogle mapとか見ながら読んだ方がわかりやすいかもだな。で、その信号に疑念を抱いて周りを見渡してみると、なんかもう少し中心側を回れそうな感じがある。ほほう、更に内側に車の通らないランニングコースがあるのでは、と俺は1つ濠を越えてちょっと中心側に行きます。するとだな、なんか開けた公園みたいなところになってて、確かに内側を回る道があるし、そこをおっさんが結構走ってるわけだ。ほうほうこれがランニングコースか危うく間違えるとこであった、なんつって。ただね、そのおっさん共、みんな反時計回りに走ってるわけ。だからねえ、このおっさん共に付いていって無事1周とはいかない。で、おっさん共が来た方向、まあ西側に向かってふらふら歩いてると、よく目にする門があって、そこを抜けちゃうともう西に向かってその公園みたいなところを抜けてまた普通の道路みたいなところに出てしまう。せっかく公園みたいなそれっぽいランニングコースに入ってきたのに西側を向いて外に出る、さっきまで俺は南端に沿って歩いてきたはずだ、ということを勘案すると、ここが四角形の南西側の角なんじゃないか? となりますわな。実際には、地図で見ると南西角どころかまだ6時の方向、あと実際のランニングコースはそこの南東角のいわゆる外苑だけそういう公園っぽくなってるだけで、あとは信号こそないものの結構車道の横とか走るから、本当はその見覚えある門、つうかそれが桜田門だ覚えておけ、それを抜けて更に西側を目指すべきだったんですけど、まあそんなことは一切わからず、ここが南西側の角だと信じ切った俺は、時計回りをする為には北に向かおうとするわけですな。でも実際には6時のとこにいる。更に、ここが東京にいてすごく苦労したところですけど、俺の生まれ育った札幌や京都って碁盤の目で街を作ってるとこなので、なんだ、道で四方を囲まれたブロックを見たらその道は東西南北に平行に走ってるに決まってると思っちゃうわけですけど、この東京では全然そんなことなく、ここでも微妙に俺の把握と実際の方角がずれてたり、ってのもあって、そっから俺が道に沿って北に向かったつもりでいると、地図的には6時から2時の方向に向かって歩いてる感じになってるわけですよ。で、皇居の外周を四角形だか円だかの形で外周を回ろうっていうのがランニングコースなわけ、それを歩いてるつもりのやつが、6時から2時に向かってショートカットぶっ放してるわけですよね。その俺が歩いてるとこにも、さっきまで俺とは逆回りながらも結構いたランナーなんかいなくなってるし、なんなら俺が歩いてる道に「マラソン禁止」って書いた札とか立ってるわけ。あの、一般的に有名なランニングコースとされているところにそんな立て札があって、みんながみんな「これはマラソンではなくウォーキングです」って言い訳をしていると思う? 「はしではなく真ん中を渡ってきました!」が許されるのは一休さんの世界だけで、実際そんなトンチを日本の警察にかました日には頭骨を割られますよ。夜空を見ながらそういったことを色々考えて、ようやくそこで勘違いに気が付きましたね。どうやら俺のいつも通りのあれですよ、俺が道だと思って歩いているところは道ではない。がっくりはするものの、一応その有名なランニングコースではなくとも俺の足下は舗装されてはいるから、突き当たるにせよ何にせよとりあえず先に向かってみようと。なんかこの前の山登りの時にも思いましたけど、なんで俺はこういう時に"戻る"という選択肢をとらないんですかねー。それで濠に突き当たって曲がったりしている内になんか大手門って書いてある門からその公園っぽいところを出れましてね。で、そこの目の前の車道の脇を、ランナー達が走っている。そこにきてようやく携帯のGPS使って、自分がいま2時の方向にいること、このランナー達が反時計回りに北に向かって走っていることなんかを悟るわけです。この時点で大体20:20くらいだったかな。その、2時の方向からどっち向いて歩き出すにせよ、3時の方向にある東京駅をゴールにするというのはちょっと時間的にギャンブルで、路線図なんかを見てみると、この辺ならどうやら21:00になった時点でそこの最寄り駅から東京駅に向かえば深夜バスには間に合うだろうと。
 とは言っても、出来れば自分の脚で東京駅に戻りたいじゃないですか。ざっと40分あるわけで、大体市民ランナーがこの皇居1周5kmを30分とかで走るわけだし、欲を出して走ったら行けるんちゃうかという気になってくるわけ。走り出しましたわ。あのね、全然無理。あんなー、周りの人達を見て俺が「あ、この人たちランナーだ。ってことはここがランニングコースだな」とかさっきから判断してるのは、その小走りの人達が、みんなジャージなり着ていかにもって感じで走ってるからこそなわけ。で、1周5kmを30分とか言ってるのは、そういうちゃんとした人達の記録なわけだよ。さっきまで秋葉原に行ってて、肩掛けカバンに官能小説だの『わたしたちの田村くん』のドラマCDなんかをいっぱいに詰めた小太りエロゲオタにはそんなの出来るわきゃないんだよ。だって、俺が走ったのなんか、2ヶ月前に理論ゼミに遅刻した時に15分てのが最後ですもの。もう、靴底をびったんびったん鳴らしながら無様に500mくらい走って1時の方向まで行った辺りで力尽き、あとはもうだらだら歩くしかないですよね。最終的には21:00の時点でちょうど9時の方向、半蔵門にいましたので、まあ目標の半分も行かないくらいですか。てんでお話になりませんですな。そっから東京メトロ半蔵門駅に行くのにも一迷い、大手町で乗り換えるのにも一迷い、東京駅でも一迷いして、まあどうにかこうにか駅トイレで汗に濡れたシャツを脱ぐだけ脱いだりしてる内に、ほんとに帰りの深夜バスに乗ったのは出発5分前とかですからねー。思いつきで余計なことをしては迷い、戻る勇気がないから事態を無駄に悪化させ、最後はやっとの思いで帳尻を合わせる、って俺の人生の縮図みたいな東京最後の2時間でしたけどもねー。もうやだ。
 まあそっから先の帰りのバスは行きと違って全然気楽で。客が少なくて、1列4人どころか各列に1人もいないくらいでしたね。さすがに通路を挟んで占有するわけにもいきませんが、それでも実質1列の半分は自分のもの、リクライニングを倒し足を存分に伸ばして、結構すんなり寝れました。俺の近くにいた女性なんか、2人分の席の間の肘掛けを上げて席の上で丸まって横になってましたからね。自由すぎですよ。

  • 21:36  よっしゃ帰りの夜行バス「好きなとこ座って」=二人分占有来た! 寝れるかも!
  • 21:37  つか、夜行バスまでの空いた時間で皇居3/4周歩いたから、ちょっと汗気味だし、隣いなくて良かった。
  • 21:42  つか、歩き方間違えなければ皇居一周できたかと思うとちょっと残念。でも、ま、みんなあのコースを走ってるのね。あれは確かに気合い入ってないとしーきびだわ。
  • 05:44  夜行バス電気点いた。もう京都着く。なんかむっちゃ寝たわー。
  • 05:46  これで今回の実質一泊四日東京旅行もおしまい。帰って『Garden』やろ。
  • 06:03  @asetonn ども、おはよーさんです  [in reply to asetonn]
  • 06:10  俺が今起きている朝は、ほかの誰かが寝たかった夜です。
  • 06:51  帰宅、炬燵、Tween。

 京都に着いたのが月曜の朝6時。家に帰って軽く寝直したらそのまま理論ゼミに行けましたからねー。なんかもう、東京って意外と行ける距離どころか、現地妻さえ作っちまえば毎週末行けんぞこれ。ほんと、今回のことで俺の脳内のりせ子も壊れちゃったので、俺も自慢の毒牙で現地妻とか作り放題だしな、東京が俺の支配下になる日も近いぞよ。