頭が悪いんだったらせめて一生懸命考えるなり黙るなりあるでしょうに。

おっけーおっけー、説明してみんなで同じ馬鹿を共有しようとするから面倒なことになるんだ。各自勝手な馬鹿を思い浮かべろ。ただし3点だけ押さえておいて欲しいのは、

  • 1.精神的に無痛症みたいなやつで(エロゲ『俺たちに翼はない』から比喩をお借りしました)、まるで反省というか学習しないで、なんか適当なことを思いつく度に全身全霊をかけて自分の正しさを主張しようとしては間違えてる
  • 2.権威に弱いというか教員の言うことだと聞く
  • 3.あとなんか眼鏡が常にずり下がってるように見えるんだけどそれが正位置なの?

です。他は各自が思う馬鹿像で構わないや。目の前のことに目を奪われすぎて何もかもをそれに結びつけて考えようとするあたりは馬鹿の定番だからその辺もよろしくどうぞ。チノパンのポケットがいつもいっぱいいっぱいとか言う特徴は別に想像してもしなくてもいいけど。まあそういうやつが実験の同じ班にいると考えろ。1.だけだとまあ上手く育てりゃそれこそ一流の学者になるんだと思いますが(ブログの081208でその点は褒め殺したことがあるな)、如何せん馬鹿だからなあというのが最近の俺の定説になりつつあるわけです。

んでね、実験に交代でシフト組んで入るんですけど、17日がその馬鹿と俺の2人だったんですよ。まあうっかりそのシフトが決まった瞬間に「うわ2 人きりやだな!」とか口走ったりはしてますわな。何故なら嫌な予感しかしないから。でもまあ、シフトを決めて少ない人数でやると言うことはですよ、班全員の意志を持ってこれから先どういう実験をするかという合意に至っているわけですから、アドリブ要素も少ないだろうしそんな困ったことにはならんだろう、2 人と言うことはそれだけ作業量も少ないし。で、17日に学校行ったら既にそいつが実験室のパソコンの座ってるわけです。つまり前日から取りっぱなしにしてる実験のデータを解析しようとしてるわけですな。おいおいおいおい勘弁してくれ頼むから変なことを思いつくな何にも気付くなと思って、急いで予め決めてあった今日する予定の実験のセットアップに組み直して早く帰ろう早く帰ろうと思いながら、まあ和やかに一応やるんですけど、ちょっと俺油断したねー。途中で「ところでPMTをどんだけ離すかとか計算した?」とか聞いちゃった途端にそいつのフィーバータイムがスタートですよ。ホワイトボードにいつも通り意味のわからない計算式を書き始めるのを俺はただ見ているばかり。「いや、計算してないなら目一杯離せばいいから」とか途中で一応声をかけてみるんだけど、もう手遅れでした。「いや、気付いたんだけど、鉛の遮蔽をちゃんとすれば離す必要はないと思うんだよね」げらげらげら。ふざけろ。もう完全に脱力するよね。この2人のシフトが決まった瞬間に想定した事態が完全にシミュレーション通りに起きているから。存在の力を失っていく俺を尻目に今度はパソコンのデータを見せてきて、定量的な証拠を示そうとするんだけど何もかもが的外れ。せめて量の次元くらい合わせて話をしてくれという願いも届かずです。あの、高2で始めて自覚したんですけど(あのときは横井さんと渡辺と佐々木先生には大変な迷惑をおかけしました)、俺って、話聞いてくれない人に何か説明するのが本当に苦手なんですよ。どんだけ準備してても意味わかんないくらいテンションが下がって言葉なんか1つも出てこなくなるのね。複数人の普通の会話の時だったら、とりあえず黙ってる方が減点されない分ましっていう局面が多々あるので別に良いですが、何かの発表者として前に出てもそうだからどうしようもないね。で、この馬鹿の場合は話を聞かないのは馬鹿だから仕方がないし、何故PMTのレートを一旦下げるかというのは鉛の遮蔽とは別の問題だということはシフトを決める前に説明してお前も納得したじゃんか……と同じ説明を二度するのもこいつが馬鹿だから仕方がないし、一度決めた実験の予定を少人数の独断で変えることが許されるかどうかも別の問題だろというのも、まあこいつは自分が納得するかどうかだけが全ての問題というタイプの馬鹿だから仕方がないんですけど、よく考えたら俺はここで馬鹿の相手をする意味ってないんだよね。こいつの意味わかんない話を聞き流しながら(ちゃんと反論しても理解してくれないので黙ってる方がお互いダメージがない)もうどんどん生きる気力を失っていく自分に対して危機感を覚えた俺は、ようやく気が付きました。とりあえず鉛の遮蔽だけ変えた実験だけでいいや。それでも当初の実験の半分くらいの意味はあるし。まあこいつと2人で実験やって半分も目標を達成したら御の字だろ正直、そも失われる半分くらいの話は俺がとりたいと言い出したことだから別にいいや、と思って俺は言いました。「ああもうそれでいいや」

そしたらそいつがもう一段階フィーバータイムに突入するわけです。さすがにこのリーチアクションは見たことなかったからちょっと内心びっくりしたんだけど、なんつうの、普段から裏返ってんのそれっていう高い声がいっそう高くなって「つかやっとくからもう帰れば? そんなにやる気ないなら帰ればいいじゃん」だとさ(DAtoSA)。生きる気力を失っている今の俺に対してそれは魅力的なプランでございますことよ。「そーねー……」といいながら上着を羽織り始めた俺に、なんか楽しくなってきちゃったんだろうね、「ねえ、こんなことも説明できないわけ!?」「無理です……」半年間で何度も試してみたんだけどね。馬鹿の口調がどんどん高く速くなっていくから(これがドップラー効果でこの馬鹿がどっか行っちゃうっていう話だったら良いんですけどね)正直聞き取りづらいんだけど。「っていうかなんでA2の実験来てんの!? やる気ないのに来るんなよ!」「そうですね」いや、そんな大層なことではなくて、個人的に俺はお前が気にくわないだけなんだなあ。みつを。「この授業の単位なんか取れなくても足りてんでしょ!」「そうですね」「じゃあもうやる気がないなら来んなよ!」「はあ」最初は実験の妥協の話だったはずなのに、うわあなんか勝手に掛け金がつり上がっていくーとしか思わないけど、でもまあこいつの脳内では「cmizunaさんはやる気がないけど惰性で実験に来ている」っていうストーリーが出来上がっちゃってんだから仕方がないわな。物書きは他人の妄想にも寛大でなければいけないのです。あと否定すんのがすげえめんどくさいし。物理に関する反論すら聞いてくれないのに妄想について反論してもねえ。帰りしなに「そういや放射線源を俺の名前で借りてるから一旦戻して借り直してくんない?」と言ったら、あったね、もう一段階フィーバー。「はぁ!? なんで!?」「いや、名前って責任だしな……」「ねえ、帰りますぅもう来ませんでも責任はとりませんっていうのが社会的に通ると思ってる!?」「別にこのノートの名前書き換えるだけでもいいんだけど」「名前勝手に書き直すとかしたらしばくよ!」「ああもうじゃあそのままでいいや」。というわけでそのまま帰って(そこでほんとに帰っちゃうっていうのは中学時代にも高校時代にもやったことなので本当にどうでもいい)、その足で関空行って実家帰ろうかとも思ったんですけど、それもまあめんどくさいし全日空はストやるやらねえだし、朝までエロゲやって、翌日普段の実験の時間になっても家でラジオ聞いてたんですね。ま、かかってくるよね、電話。教員含めて全員集合の日だったので、他の班員から。げらげらげら。

で、なんか普通に「今から来れる?」とか聞かれたから30分くらいで行きましたよ。定刻からは結局1時間遅れだったのかな。特段何のお咎めもなく普通に合流という感じ。入った途端に教員に「今はこれこれこういうことを話し合ってます」とか言われて「はあ」とか言ってんのね、俺。更に言うと、なんかその馬鹿が昨日の実験について説明してるんだけど、俺が帰ったあとにちゃんとそれなりのことをやったみたいでそれなりに結果は出てるんだけど、如何せんそいつは動機があやふやなままそれやってるから話が支離滅裂なのね。そこで違う班員が俺に「つかcmizunaくんが説明したら?」とか言うのね。あれ、俺っていたことになってる? っていうかその馬鹿が「……いや……その頃cmizunaくんはいなくて……」とか言葉を濁してんの。え、何その「昨日のことは俺の心にしまっておいてやるよ、ふっ」的なやつ。俺はあいつの度量に救われた的設定なの? むしろ今が一番やる気なくしちゃうよ、ほんと。