飛ばない

 冷蔵庫と洗濯機、捨てるのなかなか大変で。あれ、市町村は別に回収してなくて、リサイクルなんとか法に基づいて誰かに引き取ってもらわないといけない。しかしアレじゃん、リサイクル業者って信用ならないじゃん。どうしようって。でだいぶ前に生協が、卒業手続のパンフの中にリサイクル業者の広告出してて。そこに申し込もうと思ってたんだけど、今月初めに連絡してみたらもういっぱいであると。急に梯子外された気分で数日を数えてた、っつうかまあいつもの俺の先延ばしロッド(振り回すと用件が先に延びる)で、まあググったら名のある学生団体が何軒か紹介してたから電話して、まあ予定を入れてもらったと。いつ来るか分かんない感じだったけど午前中の早い時間に来て、さっさと持ってってもらいました。洗濯機は10年もの、最後の2年くらいは乾燥機能が壊れちゃってたけど最後まで押し切りました。冷蔵庫も不満はなかったけどあちこち汚れてたか。そんな感じ。
 昼前に大学行って、色々スキャンの追加したり証明書とったり、あと研究室で借りてたパソコンを返しに行ったね。このパソコンもしれっと6年使ってるデスクトップでしたからねえ。普通なら性能の悪さにイラつかないといけないんだけど、シミュレーションとか全然やらないマン(それが翌月頭にどんな影響を及ぼすかについてはノーコメントだ)だから使い切れたね。ずっと使ってて汚れたLANケーブルを持ってったら計算機室の人に「あ、こんなのも持ってきてくれたんですねー」って言った直後に眼の前でゴミ箱にダンクを決められたりもしているのだ。あと、冷蔵庫を捨てるときに結構中身を食わないといけなかったんだけど、それで昼前に学校行ったときに、みんなと一緒に喋ろうと思って学食に着いてったんですよね。さすがにあんまり食わないでいたら、中国人留学生に心配された。この中国人留学生は、来た当初に俺が机の横に大相撲の番付表を貼ってあるのを見て、俺のことをすごい相撲好きだと勘違いしているんだよね。たまに話を振られる。この日は、大砂嵐についてと、学生相撲トーナメントについてとを説明した。そんで研究室に掃除機をかけたりしてるうちに3時近くになってて。まあ後輩と話してる途中だったんだけど、わりと突然俺が話を打ち切って帰ろうとするんだね。何故か。最後に行きたいところがあったから。
 家で自慰に耽ってからシャワーを浴び直して、そんでコートに読みさしの文庫本を突っ込んで財布以外はケータイその他何も持たずに京阪に飛び乗ります。ひゅうかっこいい。そしたらポケットに入れてた文庫本、上下巻を間違えて、下巻のあとがきをネタバレに注意しながら数ページ読んだらもうすることなくなってしまった。
 北浜で乗り換えて動物園前、新世界でちょっと迷ってからやって来ました飛田新地。前回の反省を活かして早漏克服レッスンである。しかし新地ぐるっと一周しても、あんまピンとこないわけ。そこそこみんな可愛くてそこそこみんなどうでもいい。こんなの迷ってもたかだか結果は数十分のことだからどうだっていいんだけど、よく分かんなくて。公衆トイレで小便してからようやく選べました。
 めっちゃ喋る子で。というか、自己紹介されたことにびっくりした。個人の名前とかあるんだ。飛田って一期一会だと思ってたけど。おっぱいをちっぱいとやたら自称して、まあ確かに小さいんだけど。まあ喋る。騎乗位から正常位に移る間すらも「AV買って勉強してみたんですよ」とか言われてる。知らないよ。目の前にあるセックスをしようよ。俺も「前後派と上下派がいるみたいね」とか言ってる場合ではないんだけど。終わってからもタバコ吸ってみたり、あとどこ住みか訊かれたから京都って答えたら、京都の鑑別所の朝食に出たハムカツの不味さについて語られるという。「すごい昔の話だけど」を強調して潔白さをアピールしたいのかもしれないけど、一応さっき自分で23歳って自称してたからな。まあ面白かったけど、正直上級者向けの女の子だったね。まあ俺の知らないことを知ってるとか、俺の予想を超えてくる人、たいがい面白いけど。
 そのまま京阪の駅の売店で飲み物買うついでに雑誌見たら横浜特集のがあったからぱっと手に取ると、まあ表紙からしてしゃらくさそう。一周回ってなんかあるかもと思って買って帰りに読んだら予想通りのしゃらくささだった。これが大阪の来納めである。