『リスアニ! Vol.19』

 I'veが珍しく真面目に音楽のインタビューを受けていると聞いて買ってきたのだ。まあ雑誌全体、インタビュー以外の部分を埋める文章が、なんか素人の思いつきインプレッションになんでも"感"って付けただけの、クソほどの説得力もない文章をどうにかするために、安い言葉で100倍煽って1%しか伝わらないんだろ、みたいな文章が続く。ファッション誌の後ろの方にあるやっつけCD評ならそれでいいけど、専門誌でこれか……と思うとつらい。ある劇伴作家の特集をやるのに、比較として出してくるのが菅野よう子梶浦由記でその話の結論が「この2人に比べるとオリジンが普通だね」って、大概の作家はそうかな……としか思わない。アーティストインタビューも歌手の方は歌詞とライブの話ばっかで、情報量のない修飾語を差っ引くと曲が大体「しっとりシリアス」と「明るいポップ」の2種類でしか形容されてなくて分解能の粗さにひく。まともに鳴ってる音の話をしてるのが、贔屓目抜いてもI'veだけじゃねえの。fhanaとか藍井エイルとかも楽しそうな話をしかけてるんだけどなあ……。俺が作家にしか興味ないだけなのか? 後半の声優コラムで、アニソン関係ない名盤紹介とかやってんのは対象年齢的に良いことだと思いますね。