桜庭一樹 『赤朽葉家の伝説』

 鳥取の田舎の旧家に生きた女三代を描く。急激に動く時代の影響を受けながら、奇妙な力でそれとどこか切り離されているような赤朽葉家の中を書くことで、背景の中から浮かび上がる強烈なキャラクターが生き抜く様子が印象強くて、普通に面白い。

赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説